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女子テニスツアーのBNLイタリア国際女子(イタリア/ローマ、賞金総額205万ドル、クレー)は日曜日に決勝戦を行い、第7シードのM・シャラポワ(ロシア)が第6シードのS・ストザー(オーストラリア)を6-2, 6-4のストレートで下し、見事、優勝を飾った。同時にシャラポワは優勝賞金36万ドルを獲得した。
試合は雨の影響でスタートが3時間遅れたが、天候が回復すると試合開始。始まるや否や、シャラポワはいきなり猛攻をみせ、最初の19ポイントのうち16ポイントを連取、あっという間に4-0と大きくリードを重ねる。
そのリードを生かして第1セットを6-2で奪ったシャラポワは、第2セットも6-4で奪い、これまで苦手と言われていたクレーコートの大きな大会で大きな優勝を手にした。最後はシャラポワのフォアハンドがコートに突き刺さった。
試合後の優勝セレモニーでシャラポワは「先にごめんなさいと言っておきますね。私はイタリア語がうまくないので、英語で話します。」と述べてからスピーチを始めた。「優勝できてとてもうれしく思っています。このタイトルを手にしたことは大きな意味を持っています。今大会で優勝してトロフィーを掲げることを夢見ていました。これがすべての始まりです。来年も戻ってきてプレーするのが待ちきれません。」
またシャラポワは「大会を通じて支援してくださった皆さん、本当にありがとう。イタリアに私のファンがこんなに多くいることをうれしく思っています。また国旗を振って応援してくださった故郷ロシアの方々にも感謝しています。またテレビをみている母、父にももちろん感謝しています。」と感謝の言葉を述べた。
元女王のシャラポワは、準決勝で現女王のC・ウォズニアキ(デンマーク)を倒しての見事な優勝だった。ウォズニアキに対してはWTAツアーで5勝目をマークした。またクレーコートではツアー3勝目を記録したが、プレミア大会レベルでは初めての優勝となった。また総タイトル数は23となった。
今回の優勝でシャラポワは来たる全仏オープンの優勝候補リストに名前を連ねた。シャラポワは全仏以外の四大大会で優勝を経験しており、全仏でタイトルを取ればすべてのグランドスラム大会で優勝したことになる。それについてシャラポワは「今大会で優勝するまでは優勝候補にはなっていなかったと思います。クレーを得意とする選手を倒して優勝できたことは大きな自信になっています。クレーでのスライディング、フットワークを世界一得意としているとは言えませんが、テニスはそれだけではありません。」と話している。
一方、敗れたストザーは第2シードのF・スキアボーネ(イタリア)、第4シードのN・リー(中国)を下しての決勝進出だった。決勝進出は昨年の全仏で準優勝して以来、久しぶりのことだった。しかし、ストザーはシャラポワを苦手としており、これで対戦成績は0勝8敗となった。セカンドサーブでつけ込まれ、ポイント獲得率はわずか38%だった。またファーストサーブでの獲得率も52%にとどまった。ブレークは5度にも及んだ。
ストザーは「負けてがっかりしています。でも全体的にはマリアがかなりいいプレーをしていました。私のプレーはベストなものではありませんでしたが、それほど悪いプレーでもなかったと思います。すばらしい一週間でした。ヨーロッパでは毎週、プレーがよくなってきています。全仏に向けていい感触を得ています。」と自信をのぞかせている。
今回の結果で、月曜日に発表される最新の世界ランキングではシャラポワが現在の8位から7位に上昇、ストザーは逆に7位から8位へと下降するとみられている。
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