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女子テニスツアーのAEGONクラシック(イギリス/バーミンガム、賞金総額22万ドル、芝)は土曜日にシングルス準決勝を行い、第2シードのM・シャラポワ(ロシア)が予選から勝ち上がったA・リスケを6-2, 4-6, 6-1で振り切り、見事、決勝進出を決めた。
シャラポワは第1セット、4-1と大きくリードすると、そのまま同セットを6-2で奪う。リスケは緊張しており、コーチング・ブレークを要求。コーチである姉からアドバイスをもらい、その後は落ち着きを取り戻した。
平静さを取り戻したリスケは第2セット、2-2からブレークに成功し、3-2とリードを重ねる。その後はキープ合戦となり、リスケが5-4とリードする。第10ゲームではリスケが15-30とリードされたものの、そこからポイントを重ねて同ゲームを奪うと、そのまま第2セットを奪い返す。
しかし第3セットに入るとシャラポワが息を吹き返し、リスケのサービスを2度ブレークすると、最後は強烈なサービスエースを決め、試合に終止符を打った。
試合後、シャラポワは「決勝に進めるとどこかで分かっていたが、一方で、肩を壊した選手が2度とツアーに戻ってこないケースもあることを理解していた。」と打ち明けた。シャラポワは2008年に肩の手術を受け、10カ月間、ツアーからの離脱を余儀なくされていた。
今大会で2004、2005年に優勝、2007年には準優勝しているシャラポワは、決勝で第1シードのN・リー(中国)と対戦する。リーは準決勝で第4シードのA・レザイ(フランス)を6-1, 3-6, 6-3で下しての勝ち上がり。リーは昨年の今大会で、M・リバリコワ(スロバキア)に敗れたものの準優勝しており、2年連続での決勝進出を決めた。
準決勝のリーは、第1セットを簡単に奪うと、そのまま勝利を手にするかと思われた。しかし第2セットの序盤でサービスを落とすと、同セットを3-6で奪われてしまう。
しかしファイナルセットは6-3で締めると、見事、決勝進出を決めた。
試合後、リーは「彼女(レザイ)はタフな選手。強烈なボールだった。」と強打を武器とするレザイをたたえた。「攻撃的なプレーを心がけたけど、途中で少し、勢いがなくなってしまった。第2セットを2-0とリードした時点で少し集中力を失った。でも第3セットでは、勝つために試合序盤のようなプレーをしなければならないことに気付いたの。」
シャラポワとリーは過去6度の対戦があり、シャラポワが5勝1敗と大きくリードしている。しかし両者は今大会で2度対戦があり、昨年の準決勝ではリーが勝って決勝進出を決めていた。
シャラポワは決勝について「彼女(リー)と再び対戦できるのはうれしい。1年経ったから状況は違うはず。私は同じ相手に連続で負けるのが好きではないの。私は競争心が高い人間。今回は勝ちに行く。」と士気を高めた。
シャラポワは今季すでにツアーで2勝しており、決勝では3勝目をもくろむ。またツアー全体では23勝目をねらう。
全仏を制覇したF・スキアボーネ(イタリア)が出場を取り止めたため、その代役としてリーは主催者推薦枠で出場している。リーは、シャラポワは肩の故障もほぼ完治し、今年は昨年よりも自信を持ってプレーしていることを感じているが、それでも「決勝に進めてうれしい。いい試合になると思う。」と話すリーに動揺はないようだ
リーは今回、ツアーで7度目の決勝進出で、2008年以降となる3勝目をねらう。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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