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女子テニスツアーのBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額450万ドル、ハード)は11日、シングルス1回戦残り16試合が行われ、地元アメリカ期待の星で弱冠16歳のS・ステファンズがL・フラデカ(チェコ共和国)を7-6 (7-5), 7-6 (9-7)で退け、WTA本戦初勝利を飾った。
今月17歳になるステファンズは予選さえも主催者推薦でのエントリーだった。その予選1回戦では第22シードのR・ヴォラコバを、予選決勝でも第5シードのA・パーラ=サントンハ(スペイン)をいずれもストレートで下して本戦入りを果たしていた。
この日もステファンズは世界ランク67位のフラデカの強烈なサーブにも屈することなく、1時間53分の粘り勝ちを収めた。同747位のステファンズは今季、ツアー下部大会でも本戦での勝利を上げられずにいたが、予選からの勢いでツアー初勝利を飾った。第2セットは5-2リードでマッチポイントを握ったものの、逆襲されタイブレークへ。そこでも3-6とリードを許したが、連続ポイントで切り抜けた。
「徐々に彼女(フラデカ)の調子が上がっていったの。それまではミスも目だって彼女のミスを待っていたの。でも終盤は彼女に振り回されてしまった。」と試合を振り返り、「あまり緊張しなかった」と語るものの、最後のポイントをどう勝ち取ったか覚えていないと言うなど、あどけなさを見せた。2回戦では第12シードで昨年度覇者のV・ズヴォナレーワ(ロシア)と顔を合わせる。
本戦出場者のもう一人の16歳であるA・トムリャノビッチもツアー初勝利を目指したが、予選勝者のP・マーティク(クロアチア)に6-7 (4-7), 1-6のストレートで敗れた。今季初戦のツアー下部大会で、予選を勝ち上がり初優勝を手にしたトムリャノビッチは、世界ランクも自己最高位の224位にいる伸び盛り。しかしこの日は同75位のマーティクに第1セットを接戦で落とすと、そのままリズムを奪われてしまった。マーティクは2回戦で第6シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)と対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
A・セバストバ(ラトビア) ○-× N・ヤゴステラ=ビベス(スペイン), 6-2, 3-6, 6-1
K・シュプレム(クロアチア) ○-× S・ペリー(アメリカ), 6-2, 4-6, 6-3
T・ピロンコバ(ブルガリア) ○-× A・アマンムラドワ(ウズベキスタン), 6-3, 6-2
A・ドゥルゲグ(ルーマニア) ○-× M・ラシェール・ダ・ブリート, 6-2, 6-2
S・エラーニ(イタリア) ○-× V・クツゾワ(ウクライナ), 7-5, 6-2
Y・チャン(台湾) ○-× S・ボーゲル(スイス), 6-0, 7-5
J・コイン(フランス) ○-× T・パスゼック(オーストリア), 6-4, 6-3
B・マテック(アメリカ) ○-× Y・シュウェドワ(カザフスタン), 7-5, 7-5
J・ジョルジュ(ドイツ) ○-× L・サファロバ(チェコ共和国), 7-5, 3-6, 6-3
B・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国) ○-× A・ペトコビッチ(ドイツ), 6-3, 6-3
R・ビンチ(イタリア) ○-× M・ウダン(アメリカ), 3-6, 6-3, 6-0
C・スアレス・ナバロ(スペイン) ○-× A・コルネ(フランス), 6-4, 1-6, 6-2
S・バンマー(オーストリア) ○-× K・シュレボトニック(スロベニア), 3-6, 7-5, 6-1
P・クヴィトバ(チェコ共和国) ○-× A・ブリアンティ(イタリア), 6-3, 6-4
また金曜日のナイトセッションでは、大地震に見舞われ大被害を受けたハイチを救済するチャリティ・イベントが行われる。『Hit for Haiti』と名付けられたそのチャリティでは、男女のダブルスが行われる。男子はR・フェデラー(スイス)がP・サンプラス(アメリカ)と組み、R・ナダル(スペイン)とA・アガシ(アメリカ)のペアーと対戦。女子ではL・ダベンポート(アメリカ)がS・グラフ(ドイツ)と組んで、J・エナン(ベルギー)とM・ナブラチロワ(アメリカ)組と対戦すると言う、豪華なもの。
歌手のトニー・ベネットもミニ・コンサートを開くこのイベントで、1万6千を超えるチケットはすでに完売しており、この日のチャリティで100万ドルの基金を集めようと目標を掲げている。
今大会の優勝賞金は70万ドル。
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