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男子テニスのツアー最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、ハード)は25日、ラウンドロビン・グループBの2試合目が行われ、第6シードのN・ダビデンコ(ロシア)が第2シードのR・ナダル(スペイン)に6-1, 7-6 (7-4)のストレートで勝利。この結果、ナダルの準決勝進出の可能性がなくなった。
第1試合ではN・ジョコビッチ(セルビア)に敗れていたものの、この日の勝利でラウンドロビン通算1勝1敗としたダビデンコは、準決勝進出の可能性を残している。一方のナダルは、今年で3度目となるツアー最終戦で初めてとなるラウンドロビンでの敗退が決定した。
「試合に勝つための自信を持って、今大会に臨めなかった。それに、良いプレーが必要な場面で、良いプレーではなかった。ミスを犯した。」
大会直前のインタビューでは、「完璧なベストに近づいている」とし「良いプレーをしている」と自らを語ったナダルは、「世界最高の選手達との試合は、自分にとってパーフェクトだ」とも言っていたが、この結果には意気消沈している模様。
先月行われた上海マスターズ決勝でもナダルを破っていたダビデンコは、第1セットで2度のブレークに成功しリードを奪うと、ナダルにブレークポイントすら与えずセットを先取する。第2セットでも2度のブレークアップに成功したダビデンコであったが、ここではナダルがブレークバックに成功、そのままタイブレークに突入する。
何とかタイブレークに持ち込んだナダルに対し、冷静さを失わなかったダビデンコがここでもリードを奪うと、最初のマッチポイントでフォアハンドのウィナーを決め、1時間47分で勝利を収めた。
「僕の良いテニスを見せられたね。最近数ヶ月は、ほとんどのタイブレークで勝っているんだ。」とコメントを残したダビデンコ。
正確なグラウンドストロークでナダルを走らせる戦術が功を奏し第1セットで勢いに乗ったダビデンコは、第2セットでも攻撃的なプレーを続け、試合を通して27本ものウィナーを決めている。一方のナダルは、わずか12本のウィナーしか決めることが出来なかった。
ラウンドロビンでの敗退が決定したナダルは「ツアー最終戦からの敗退、スポーツでは何でも起こりうるということ。常にベストを尽くしましたが、試合に勝つためには十分ではなかったということです。」と無念のコメントを残した。
一方のダビデンコは、ラウンドロビン突破の可能性を残したものの、この日の第2セットで左足に痛みを感じていたことを明かしたものの「明日の練習で、どういう感じか様子を見るよ。」と語り、すでにベスト4入りを決めたR・ソデルリング(スウェーデン)との対戦に影響がないことを祈った。
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