HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
女子テニスツアーのハンソル韓国オープン(韓国/ソウル、賞金総額22万ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、日本期待のクルム伊達公子(日本)が昨年覇者のM・キリレンコ(ロシア)3-6, 6-2, 6-4の逆転で下し、見事、決勝進出を決めた。
試合後、クルム伊達は「私は試合に負けても失うものは何もない。キリレンコは恐らく、勝たなければならないと感じたのでしょう。」と話している。
「彼女(キリレンコ)の試合スタイルに慣れるのに時間がかかりました。彼女のボールの威力はそれほどありませんが、とても重いボールです。第3セットで5-0とリードしましたが、そこからキリレンコはプレッシャーを忘れ、集中してきました。私は試合を終わらせなければならないことに気づきました。テニスはメンタルなスポーツなんです。」
クルム伊達は今大会、これまで第5シードで世界ランク30位のA・クレイバノワ(ロシア)、第1シードで世界21位のD・ハンチュコバ(スロバキア)、世界54位のキリレンコを下してきており、世界4位までのぼりつめた時代の勘を取り戻しつつある。
復帰後、今大会以前にはWTAツアーで8度の試合があり、いずれも敗れていたクルム伊達だが、トップ選手に善戦するなど、完全復活の兆しはみえていた。
9月28日に39歳となるクルム伊達は、今回優勝すれば、オープン化以降、B・ジーン・キング(アメリカ)に続いて2番目に高齢での優勝を果たす。ちなみにキングは1983年のバーミンガムの大会で39歳7カ月23日で優勝している。
クルム伊達は決勝で第2シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)と対戦する。メディーナ=ガリゲスは準決勝でA・グローネフェルド(ドイツ)を2-6, 6-3, 6-1の逆転で下した。
準決勝終了後、メディーナ=ガリゲスは、「準決勝に勝ててうれしい。最近の1カ月半はいいプレーができていなかったので、決勝戦まで進めて幸せよ。」と話している。
また「彼女(クルム伊達)は38歳で決勝に進んでいる。クレイバノワ、ハンチュコバ、キリレンコを下してきているので、タフな決勝戦になると思う。明日は雨かも知れないから、インドアの試合になるかも知れない。その際は私にとっては不利で、彼女にとっては有利になるわね。」と分析している。
メディーナ=ガリゲスは過去、ツアーで14度決勝に進み、9度優勝している。一方のクルム伊達は13度決勝に進み、7度優勝している。両者は先週の広州国際女子オープンの1回戦でも対戦しており、そのときはメディーナ=ガリゲスがフルセットの末、クルム伊達を退けている。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.