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男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、賞金総額75万ユーロ、芝)は14日、シングルス決勝が行われ、主催者推薦で出場したT・ハース(ドイツ)が、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-7 (4-7), 6-1で破り、およそ2年ぶりとなるツアー優勝を果たした。
今季の男子ツアーでタイトルを獲得した最年長の選手となった31歳のハースは、これでキャリア通算12勝目となり、また全てのサーフェスでのツアー優勝を達成した。「私にとって素晴らしい業績となりますし、またトロフィーを掲げることが出来て最高の気分です。辛かったことを全て忘れさせてくれます。」
世界ランク4位のジョコビッチをウィンブルドンへの前哨戦である今大会で破り、2007年2月以来となるタイトルを獲得したハースは「決勝で君のようなランクの選手を破ることは、私にとってとても意味のあることです。」と優勝セレモニーで述べると、1万を超える観衆はスタンディング・オベーションで祝福した。
2002年には世界ランク2位まで登り詰めたハースは、その後は肩の怪我のために下降線をたどってしまう。2007年に3度目の手術を受けたハースは、今大会には同41位の選手としてエントリーしていた。
3度の手術を乗り越え、地元で最高の復活劇を達成したハースは「信じられません。この1年半で起きたアップダウンを思うと、本当に信じられません。夢のような1週間でした。」と大会を振り返った。
全仏オープンでは自己最高の4回戦に進出していたハースは、続くウィンブルドンについて「たった今は、ウィンブルドンについては全く考えていません。こんな瞬間をこの先それくらい迎えられるか分からないので、この時を楽しみたいと思います。しかし、ウィンブルドンに向けて大きな自信になったのは確かですし、大きな笑顔と共に旅立てるでしょう。」と語った。
一方のジョコビッチは、昨年のクイーンズ大会以来となる芝でのタイトル獲得のチャンスを逃してしまった。また今季は2度の優勝をしているものの、ツアー決勝ではこれで4敗している。「全く良いプレーが出来なかった。第2セットを取れたのは運のおかげだよ。」
最初の2セットではブレークピンチを迎えることのなかったハースだったが、第2セットのタイブレークで2度のダブルフォルトを犯し、ジョコビッチに2-5とリードを許した。その後2ポイントを取り返したハースだったが、バックハンドをミスしジョコビッチにセットポイントを与えると、3本目のダブルフォルトを犯し、ジョコビッチに第2セットを献上してしまった。
第3セットに入ると、第2ゲームでジョコビッチが犯した2度のダブルフォルトをきっかけにハースが早々にブレークに成功、続くゲームでハースはこの日最初のブレークピンチを切り抜けキープすると、ゲームカウント3-0とリードを奪い、そのまま逃げ切った。
チャンスを生かせなかったジョコビッチは「あのダブルフォルトがなければ第2セットは取れなかった。彼のサービスゲームでプレッシャーをかけられなかったし、僕はサーブもリターンもボロボロで、彼に多くのチャンスを与えてしまった。だけど良い1週間だったし、決勝に進めたのはいいことだね。」と試合を振り返った。
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