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フランスの期待を一身に背負って全仏オープンに臨まざるを得なかった、元世界ランク1位のA・モレスモ(フランス)は、自身15回目の出場にしてやっとローランギャロスを楽しめるようになったと語った。
2006年に全豪オープンとウィンブルドンを制した29歳のモレスモは、期待がかかった全仏オープンでは準々決勝の壁を超えることは出来なかった。それは、地元のメディアと彼女を愛して止まないファンの大き過ぎる期待とプレッシャーを対処しきれずにいたからだ。
「クレーシーズンに入って、今は楽しもうとしているの。特にクレーでは、ここ数年はとても辛い時期を過ごしていたわ。全仏は最も厳しい大会だったかもしれない。これまでの何年かは、今の時期を全く楽しむことができないでいた。好成績を上げようとか上げなければならないと言うメディアからのプレッシャーだけではなく、自分自身からのプレッシャーのためだったかも知れない。」
これまで通算25回のツアー優勝を誇るモレスモは、2004年9月にフランス人女性として初めて世界ランク1位の座に着いた。その後2006年にも34週間に渡って、1位の座に返り咲いていた。しかし2007年、ベルギーはアントワープ大会での優勝以降、虫垂炎や幾つかの怪我に悩まされることとなった。
今年2月のパリでの優勝までには、2年もの苦しい時期を過ごし、引退さえ考えさせられた彼女。その大会ではJ・ヤンコビッチ(セルビア)を準決勝で、北京オリンピック金メダリストのE・デメンティエワ(ロシア)を決勝戦で下しての優勝だった。
「この2年間、また復活できるかと自問自答の日々が続いたの。もう引退する頃かもとも思ったわ。辞める時期だって。やる気も出なかったし、肉体的にも健康でいられなかったことは、それまでに経験していなかったことだから。」と、苦しい時期の思いを振り返っていた。
6年以上共にしたコーチとも別れ、今季は新しいコーチを雇い、やっとそれが報われてきたと語る。
「2009年は新しいコーチと新たなスタートだって思ったの。十分な準備をして、どう言う結果がでるかトライしてみようって。クレーコートでまた楽しみを見つけようとしているの。エンジョイするためにここにいるわ。」
先週のマドリッドでベスト4入りを果たし、21位だったランキングも16位へとジャンプした彼女は、今週の日曜日から始まる全仏オープンには特別な目標を設定してはいないと言う。また、ウィンブルドンでの優勝がこれまでのテニス人生の最高の思い出だろうが、2度のグランドスラム優勝は、全仏での優勝には代えられないと感じている。
また世界の頂点に立ちたいとは思っていないが、またグランドスラムで優勝したいと言う夢はある。
「今の自分のレベルになると、また優勝できるのではと言う思いがよみがえってくる。もちろん、その選手の好みのサーフェースがあるけど、それでもクレーでも好成績を上げることができると思ってしまうの。毎週のように大会に出場することはないし、ランキングだけを考えて生活をすることもないでしょう。またトップ10とかトップ5に入ることは無いかもしれない。それは今の目標じゃないの。今は最高の時間を過ごしたいって願うだけよ。」
若かりし頃、毎日肩に力が入ってツアーを回っていた自分は今はもういないと感じている。人生を楽しむ余裕さえ出てきた。また来年も選手を続けるかの問いに「今シーズンの最後になって、どうするか考えるわ。」と明るく答えていた。
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