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男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、賞金総額199万5000ユーロ、クレー)は21日、シングルス1回戦の残り11試合を行い、元世界ランク1位で今季限りでの引退を表明している、第11シードのM・サフィン(ロシア)がJ・モナコ(アルゼンチン)に4-6, 1-6のストレートで敗れ、バルセロナのファンに別れを告げた。
両者サービス・キープを続けた第1セット第10ゲーム、この試合初めてのブレークをモナコが奪い第1セットを先取すると、続く第2セットはそのままモナコのペースで進み、このセットだけで2度のブレークに成功、結局サフィンは1度もモナコからブレークを奪うことなくわずか65分で試合に終止符が打たれた。
今大会で2000年に優勝しているサフィンは、今季限りでの引退を示唆しており、大会主催者は元チャンピオンへ主催者推薦枠を用意し最後のシーズンの出場を要請していた。それを快く受けたサフィンの出場に対し、大会側は感謝の意を表していた。バルセロナのファンへ直接「さようなら」を言う機会が与えられたサフィンだが、クレー巧者のモナコの前に、わずか1試合で大会を後にする結果となってしまった。モナコは2回戦で、F・フォニュイーニ(イタリア)を6-1, 6-3で下したD・ヒメノ=トラバー(スペイン)と対戦する。
2002年のチャンピオンで2004年全仏オープンを制したG・ガウディオ(アルゼンチン)は、D・ジャンケラ(アルゼンチン)を6-4, 3-6, 6-4のフルセットで下し、2007年の全仏オープン以来、約23ヶ月ぶりのツアー勝利を飾った。30歳のガウディオは「長い間コートを離れてからの勝利は嬉しいものだね。ただ満足の行くプレーにはほど遠かったけど。テニスは自分にとってあまり良い仕事じゃないけど、それから離れていることはもっと嫌だね。」と、久々の勝利に複雑な思いを語っていた。
現在の世界ランキングが966位のガウディオは、主催者推薦での出場しており、2007年2月のアカプルコ以来となる上位進出を懸けて、2回戦では第6シードのT・ロブレド(スペイン)の胸を借りる。
この他のシード勢は順当に初戦を突破した。第9シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)がG・ガルシア=ロペス(スペイン)を6-4, 2-6, 6-4で、第13シードのR・ガスケ(フランス)がJ・ヘルニチ(チェコ共和国)を4-6, 6-3, 6-2で、第14シードのR・ソデルリング(スウェーデン)がT・ガバシュビリ(ロシア)を6-1, 6-4で、第16シードのF・ロペス(スペイン)がJ・ニエミネン(フィンランド)を6-2, 6-1で倒して2回戦進出を決めた。
その他の試合では、A・クレマン(フランス)がG・カニャス(アルゼンチン)を7-6 (7-0), 6-3で、N・ラペンティ(エクアドル)がP・H・マチュー(フランス)を6-4, 2-6, 6-2で、M・ヨージニ(ロシア)がV・トロイキ(セルビア)を6-7 (5-7), 7-6 (8-6), 6-3で、O・エルナンデス(スペイン)がE・シュワンク(アルゼンチン)を6-2, 6-4で倒し、2回戦へ進んだ。
またこの日は2回戦2試合も行われ、第4シードD・フェレール(スペイン)は予選を勝ち上がったM・ククシュキンを6-3, 3-6, 6-1で、第12シードのI・アンドレエフ(ロシア)がA・マルティン(スペイン)を6-2, 6-2で破り3回戦進出を決めた。
今大会の優勝賞金は28万6000ユーロ。
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