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男子国別対抗戦(デビスカップ)は、対戦する国の一方に他国を招いて試合が行われるが、近年、政情不安や治安悪化が認められる国で行われる試合には、相手国が開催地変更を国際テニス連盟(ITF)に申し入れるなど、問題が生じている。
5月に行われるアジア/オセアニア・ゾーン3回戦のオーストラリア対インドは、インドはチェンナイにオーストラリア・チームを招いて行われる予定だが、オーストラリア・テニス協会が、国内でのテロが多発しているインドでのセキュリティ上の不安から、開催地の変更を求めていた。
インドテニス協会はオーストラリアの要望を却下する考えを発表し、ITFにもその要請を却下することを望んでいると加えた。ITFはセキュリティ・アドバイザーが調査を行い、その結果で開催地変更が適当としない限り、他の候補地を挙げることはできないとしている。
先週行われたクリケットのインディアン・プレミア・リーグの試合も、選挙日と重なったため、セキュリティ上安全を確保できないとの理由で、開催を南アフリカへ移す出来事があったばかり。
昨年11月にムンバイで起きたテロで、164人もの死者を出した事件もあった上に、今月には近隣のパキスタンで、クリケットのスリランカ・チームが武装集団に襲われ、7人の選手とコーチ1人が怪我をする事件も起きている。
数週間前には、7月にパキスタンで行われる予定のフィリピンとのデビスカップで、フィリピンの要請を受け開催地変更許可がおりたばかりで、現在は第3国での開催を検討している。
1月にはそのチェンナイでATP大会のチェンナイ・オープンが行われ、世界各地から多くの選手が出場し、問題もなく大会が行われたことを例に挙げ、インド・テニス協会は強気の姿勢で臨む模様。
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