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雨天で試合進行が遅れていたヒポ・グループ・テニス国際（オーストリア・ポルトシャッハ、賞金総額５７万５千ドル、クレー）は２２日、シングルスの２回戦６試合と準々決勝４試合を行った。この日はＮ・ダビデンコ（ロシア）ら上位３シードも登場したが、全員ベスト４に駒を進めている。

第１シードのダビデンコはダブルヘッダーに臨み、２回戦ではＪ・アイズナー（アメリカ）に6-2, 6-7 (6-8), 6-3で辛勝、準々決勝でも第６シードのＡ・セッピ（イタリア）に6-3, 1-6, 6-3で競り勝って、２年ぶり３度目の優勝に一歩近づいた。
世界ランク４位のダビデンコは、アイズナー戦では３度のサービスブレークを決め、２１本のエースを放ったアイズナーを退けた。
また、Ｄ・セラ（イスラエル）を7-5, 6-1で退けて準々決勝に進んできたセッピ戦では、５本のエースを決めるなど、サービスゲームで主導権を握った。

ダビデンコの準決勝の対戦相手は、Ｊ・メルツァー（オーストリア）を6-4, 3-6, 6-3で破ったＩ・クニツィン（ロシア）となっている。メルツァーは２回戦で第８シードのＲ・ハース（オランダ）を6-3, 4-6, 6-2で倒していたが、悔しい敗退となった。

また、２連覇を狙っている第２シードのＪ・モナコ（アルゼンチン）は、２回戦ではＪ・バネック（チェコ共和国）に6-2, 6-2で、準々決勝ではＲ・ジネプリ（アメリカ）に7-5, 7-6 (7-3)で、それぞれストレート勝ちした。「嬉しいけど、疲れているよ。最後に１日２試合したのはいつか覚えていないけど、決勝までこんなプレーで勝ちあがれればいいと思う。」とモナコはコメントした。

昨年６月以来のツアー制覇を狙う第３シードのＩ・リュビチッチ（クロアチア）は、前日に２回戦を終えており、この日は準々決勝に登場。６度のマッチポイントの末にＤ・ヒメノ=トラバー（スペイン）に6-3, 4-6, 7-6 (8-6)で競り勝った。「明日は初めてのクレーコート大会決勝に進むチャンスがあるから、楽しみだよ。試合が出来るのは素晴らしいことだし、それに勝っていけることもそうだね。今季はあまり良いプレーが出来ていなかったから、全試合が重要なんだ。ランキングを上げられるように頑張るよ。」と元世界ランク３位のリュビチッチは話した。

リュビチッチと顔を合わせることになったモナコは、「難しい、タフな試合になると思うよ。彼は、経験豊富で素晴らしい選手。それにサーブも良い。２年前にパリで１度だけ対戦したことがあるけど、負けたんだ。今回再戦できるのは楽しみだよ。」とコメントしている。