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奈良くるみ(日本)、15歳。日本女子テニス界の未来を担う期待の若手の1人だ。今年はウィンブルドンジュニア複準優勝、世界スーパージュニア単優勝、全日本ベスト8進出とその才能を大きく花開かせた。
スポーツ好きの父親の勧めで3歳でテニスを始めた奈良は、小学生のときから各タイトルを総なめにし、全日本ジュニア選手権では女子シングルスの12、14、16、18歳以下の各クラスを全て制してきた。中学生の時はテニス留学のためアメリカので2年間を過ごし、今年は日本に戻り、大阪産業大学付属高校に進学。現在は学業とテニスを両立させている。
2007年はビッグタイトルに絡む活躍を見せた1年となった。4月には国内のトヨタジュニアテニストーナメントに出場し、決勝では同世代のライバル井上雅(日本)を下して優勝。6月にはウィンブルドンジュニアで、土居美咲(日本)と組んだダブルスで、日本ジュニアとして1993年に準優勝した望月寛子、吉田友佳(日本)組以来、14年ぶりの準優勝に輝いた。
8月には初出場のインターハイで初優勝を飾り、続くUSオープンではシングルスこそ初戦敗退終わるが、ダブルスではウィンブルドンと同じく土居とのペアでベスト4に進出した。10月には大阪市長杯ワールドスーパージュニアに第4シードとして出場し、準決勝で第2シードを、決勝で第1シードを撃破して優勝。2002年の不田涼子(日本)以来となる日本勢の女子シングルス制覇となった。
11月は、全日本テニス選手権に挑戦しベスト8に進出。準々決勝では波形純理(日本)に敗れたが、2回戦では昨年優勝の高雄恵利加(日本)を、3回戦では2005年準優勝の米村知子(日本)を下し、ジュニアの域に収まらないテニスをしていることを証明して見せた。
奈良は158センチと小柄ながら、スピードと攻撃的なプレーでそれを補っている。得意なプレーはドライブボレーといい、要所でもオン・ザ・ラインのショットを決めるなど勝負強さも持ち合わせている。
ITFジュニアランキングでは年末の時点で7位まで上昇している奈良は、12月30日に誕生日を迎えて16歳になる。来年は海外のツアーにも挑戦し、一歩先をいく森田あゆみ(日本)らとともに、日本テニスを代表する選手に成長してほしい。
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