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(アメリカ、ニューヨーク州フラッシングメドウズ)
USオープン13日目、男子シングルス準決勝の2試合が行われ、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は第15シードD・フェレール(スペイン)を6-4, 6-4, 6-3で、第1シードR・フェデラー(スイス)は第4シードN・ダビデンコ(ロシア)を7-5, 6-1, 7-5でそれぞれ下し、決勝進出を決めた。
ジョコビッチは出だし緊張していたのか、1ブレークダウンの1-4までフェレールにリードされたが、次の2ゲームを失点なしで奪うと、次第に試合を支配し始めた。その後もジョコビッチの優勢は続いたが、途中トレーナーを呼ぶ場面もあり、体調が懸念された。準々決勝までは激戦が続き、体力が消耗されているのに加え、この日は無風で30度を超える猛暑だった。しかし、要所をしっかり押さえて、ジョコビッチはフェレールの追随を払いのけた。
「コート上はとても蒸し暑くて、ふらふらした。特にベースライナーの僕にとっては体力の消耗が激しい。今日はストレート勝ちになってほっとしている。」と、苦しかった状況をジョコビッチは振り返った。
ジョコビッチは勝利した後は、ひざまずいて両手を挙げ、そしてシャツも脱いで喜びを発散させた。
フェデラーは第1セットで最初にサービスブレークを許し劣勢となる出だしとなったが、次第に挽回し、粘るダビデンコをなんとか51分で封じた。第2セットはダビデンコのダブルフォルトから一気に流れをつかんだフェデラーが圧倒。第3セットは安定したプレーでフェデラーが取った。
勝利後は、ジョコビッチとは対照的に落ち着き払ってコートを後にするフェデラーだった。
フェデラーはグランドスラム10大会連続の決勝進出となる。勝てば今大会4連覇の偉業を達成する。
一方のジョコビッチは、グランドスラムでは初の決勝進出となった。
「グランドスラム優勝の心の準備はできている。明日はベストを尽くすためにコートに出るのではなく、勝つために行くんだ。」と意気込むジョコビッチは、まさに今年は大ブレークの年となり、既に4タイトルを上げている。しかも、8月のロジャーズ・マスターズでは、A・ロディック(アメリカ)、R・ナダル(スペイン)そして決勝ではフェデラーを倒して優勝を遂げるなどの大活躍を見せた。
フェデラーの4連覇を食い止められるのはジョコビッチしかいない。
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