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世界1位の座に171週連続で座り続けているものの、ここ4大会連続で優勝から見離されているR・フェデラー(スイス)は、日曜日にコーチのT・ローシュの解任を決定、自身のウェブサイト(www.rogerfederer.com)で公表した。
フェデラーは「ここ数年の尽力に関してトニー(ローシュ)にはとても感謝しています。1シーズンに12~15週は一緒にいましたから。また彼が払った犠牲に対しても敬意を表しています。故郷と家族を離れてツアーに同行してくださったので。」と話している。
1969年全仏ダブルスチャンピオンのローシュの当初の仕事は、フェデラーが四大大会の準備する際のパートタイムのコーチであった。ローシュのコーチングは2005年の全豪オープンから2年半以上に及んだ。しかし、全豪、全英、全米では優勝できたものの、R・ナダル(スペイン)が君臨する全仏だけはどうしても制覇できなかった。
また、フェデラーは3月のインディアンウェルズまで41連勝と破竹の勢いだったが、ここ4大会で7勝4敗と調子を落としている。3月にG・カニャス(アルゼンチン)に2連敗し(ハードコート)、モンテカルロ・マスターズ決勝でR・ナダルに敗れ(クレーコート)、ローマ・マスターズでは3回戦で世界53位のF・ボランドリ(イタリア)にストレートで敗れた(クレーコート)。2004年2月2日に世界ランク1位となって以来、171週間連続でトップの座を守り抜いているフェデラーが、4大会連続で優勝から見離されたのは初めてのこと。それだけ今回のスランプは深刻といえる。フェデラーはローシュと決別し、新たな道を模索することに決めた。
P・サンプラス(アメリカ)の保持する四大大会最多優勝数の14まであと4つと迫っているフェデラーにコーチがついていないことはこれまでにもあった。初のウィンブルドン優勝を飾った2003年に師事したP・ルンドグレンと別れてからは、2004年にコーチなしでグランドスラム3勝を含むツアー11勝を獲得している。ちなみに、ローシュとは全仏オープン以外のグランドスラム・タイトルを6つ獲得した。
年間グランドスラム達成には避けて通れない全仏優勝を、フェデラーは実現させられるのか?ナダルとの直接対決には勝利できるのか?コーチ解任後のフェデラーのプレーに注目が集まる。
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