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R・ナダル(スペイン)がクレーで72連勝と勢いをとどめない中、今年こそ全仏オープン制覇を狙いたいR・フェデラー(スイス)に対して、J・マッケンロー(アメリカ)は「今年、あるいは来年くらいには結果を出さないと、ますます難しくなるだろう。」と、スペインの新聞のインタビューで答えた。
今季ナダルは先々週のモンテカルロ・マスターズ、先週のセアット・ゴド・オープン(バルセロナ)と2大会連続で3連覇を達成。この後に続くローマ・マスターズ、そして全仏オープンと3連覇がかかる大会が続き、現在の彼のクレーでの卓越振りに、誰もがそれが十分に可能だと考えている。そうすると、ナダルのクレー連勝はまた来年へと引き継がれることになる。
ナダルとの試合を重ねる毎に「対戦のこつがつかめてきた」と語るフェデラーだが、一方のナダルもクレーでのプレーにさらに磨きをかけている。両者には5歳の開きがあり、まだまだ成長の余地が大きいナダルの前に、「フェデラーに許された時間はあまりない」とマッケンローは語る。
「フェデラーは既に歴史に残る選手として地位を確立している。ただ、史上最高の選手と言われるためには、全仏を制覇しなくてはいけない。しかし、現状を見る限り、難しいと言わざるを得ないだろう。できないわけではないが、彼のプレーはクレーをベースにはしていないし、ナダルの存在もある中、今年あるいは来年あたりまでに結果を出さないと、さらに難しくなるだろう。」と、マッケンローは辛い採点を下す。
マッケンロー自身も、J・コナーズ(アメリカ)、B・ベッカー(ドイツ)、S・エドバーグ(スウェーデン)、P・サンプラス(アメリカ)と同様、全仏オープンを取ることができず、その難しさを身をもって知っている。
どんな苦境に立たされても冷静さを失わず、試合の支配権を持続できる王者フェデラーだが、ナダルに対してのみは引けを感じるのだろうか。先々週のモンテカルロ・マスターズの決勝でも、あっさり諦めてしまった印象を受ける。ダントツに強いナダルがどこまで連勝し続けるのかを見届けたいと思うファンも多いが、一方でフェデラーのクレーでの巻き返しを願うファンも多い。
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