HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
(ロシア、モスクワ)
男女共催のクレムリン・カップ(インドア)は日曜日決勝が行われた。
女子部門(賞金総額134万ドル)では、A・チャクエタゼ(ロシア)が第5シードのN・ペトロワ(ロシア)を6-4, 6-4のストレートで下し、ティア1優勝というビッグ・タイトルを得た。
19歳のチャクエタゼは2週間前の中国広東省・広州の大会(ティア3)でツアー初優勝を飾っており、うれしい2大会連続の優勝。今大会はノーシードの出場ながら、途中D・サフィーナ(ロシア)、E・デメンティエワ(ロシア)、F・スキアボーネ(イタリア)らの競合を次々と倒し、勢いに乗っていた。
一方のペトロワは怪我に悩まされながらも決勝まで勝ち上がり、この日もサーブ、グランドストロークともに好調。しかし、試合は常にチャクエタゼの支配下にあった。
チャクエタゼは、「6歳のときから両親と一緒にこの大会を見に来ていたけど、自分がここで優勝するなんて夢にも思っていなかった。」と、自分でも快挙を信じられい様子で語った。「自分のご褒美のために何か買うつもり。そして家族と友達と一緒にお祝いするわ!」
「体調が万全だったら違った展開になっていたと思う。」と惜しくも準優勝に終わったペトロワだが、先週のシュトゥットガルトでの優勝に続き、好調さを実感しているようだ。
男子部門(賞金総額100万ドル)では、第1シードで今大会2004年の覇者N・ダビデンコ(ロシア)がM・サフィン(ロシア)を6-4, 5-7, 6-4で振り切り、トップシードの貫禄でタイトルを獲得した。今大会17年間の歴史で、男子ロシア勢同士の決勝はこれが初めてだった。これで両者の対戦成績は2勝2敗となり、ダビデンコは今季4勝目を挙げた。またダビデンコは今季の成績が61勝24敗となり、キャリア初の60勝を記録している。
あと残すところ3週間となった今季ツアーだが、チャンピオンシップ大会出場権争いも熾烈さが増している。ダビデンコはこの優勝によりチャンピオンズ・レースで4位のA・ロディック(アメリカ)に4ポイント差と迫り、出場権獲得も可能性が高くなった。「後はマドリッドとパリのマスター大会で賭けにでるよ。」とダビデンコはより上位を目指す。チャンピオンシップ大会には、今季のチャンピオンズ・レースのポイントで上位の8人が出場できる。
一方のサフィンも、今大会は9回目の出場にして初めての決勝進出だった。「今日はチャンスがあったのに、特に第3セットのサービスゲームさえ落とさなければ勝てていたかもしれない。」と悔しがるサフィンだが、「今年は辛い一年だった。自分でも嫌になるような負けが続いたり、自信をなくしたり、膝の怪我が治らなかったり。ずいぶん時間がかかったけど、やっとまたプレーできるようになった。」と長いトンネルをくぐり抜けたようだ。昨年の全豪オープン以来タイトルに見放されているが、久し振りに母国で勇姿を見せることができ、本格復帰に向けて足がかりとしたいところだ。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.