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(イギリス、ウィンブルドン)
ウィンブルドン大会6日目の土曜日、快晴の空の下行われた男子シングルス3回戦で、1992年覇者のA・アガシ(アメリカ)と今季全仏王者のR・ナダル(スペイン)が対戦した。今季限りでの現役引退を表明したアガシを一目見ようと会場にはたくさんのファンが詰め掛けたが、好調を続けるナダルの前に元王者は攻め手を欠き、7-6(5) 6-2 6-4のストレートで敗れ去った。
最後のウィンブルドンは3回戦負けと不本意な結果に終わったアガシだが、試合後は晴れやかな笑顔を見せ、スタンディング・オベーションを受けていた。
試合は、序盤一進一退の攻防で進んでいき、お互いにサービスブレークを許さず6-6のままタイブレークに突入する。タイブレークに入っても両者一歩も譲らぬ展開となるが、アガシが5-4からチャンスボールを外すと、ナダルが目の覚めるようなストロークとサーブで続く2ポイントを奪取し第1セットを先取する。結局、競ったのはここまでだった。その後は勢いに乗るナダルが試合の主導権を掌握し、アガシを徐々に追い詰めていく。炎天下の中、思うようにリズムをつかめないアガシを尻目に、ナダルがポイントを積み重ね試合を決めた。
試合後アガシは、恒例の四方への投げキスとお辞儀を終えた後、「ここ(ウィンブルドン)にはたくさんの素晴らしい思い出があります。こうして皆さんが僕を受け入れて来てくれたことを心から感謝していますし、皆さんにはたくさんの愛をもらいました。勝つことと同じくらい、今日こうして皆さんにさよならを言うことが僕にとっては大事だったのです。」と、涙を拭いながらコメントした。
ナダルも、「彼(アガシ)はベスト・プレイヤーの1人で本当に信じられないくらい素晴らしい選手です。今日は間違いなく僕のベストのプレーを展開することが出来ました。」と語り、去り行く英雄に賛辞を送っていた。
これで、アガシの現役最後のウィンブルドンが終了し、残すグランドスラムは引退の場として指名したUSオープンのみとなった。
その他の男子シングルスの試合では、第6シードのL・ヒューイット(オーストラリア)が6-1, 6-4, 6-4でO・ロクス(ベルギー)に快勝。I・ラバーゼ(グルジア)がM・フィッシュ(アメリカ)の棄権により3-0で勝利を手にしている。
女子では、第7シードのE・デメンティエワ(ロシア)がE・リホフツェーワ(ロシア)に7-5, 6-3で、第9シードのA・ミスキナ(ロシア)がA・メディーナ・ガリゲスに6-3, 6-4でそれぞれ勝利し4回戦に駒を進めた。一方、今季好調の第14シードD・サフィーナ(ロシア)は、A・イバノビッチ(セルビア)と対戦し6-3, 6-7(3-7), 1-6で敗れている。その他の試合では、S・ペリー(アメリカ)、F・ペネッタ(イタリア)らが勝ち進んだ。
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