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(イタリア、ローマ)
全仏オープンの前哨戦であるイタリア国際(賞金総額134万ドル、ティア1、クレー)は日曜日決勝が行われ、元女王のM・ヒンギス(スイス)が第16シードのD・サフィーナ(ロシア)を6-2, 7-5で下し見事優勝した。ヒンギスの優勝は実に4年ぶり。この優勝によりヒンギスは、28日から開幕する全仏オープンに弾みをつけた形だ。
ヒンギスは、足の故障などにより3年間のブランクを経て、昨年の12月にツアー復帰を果たした。ヒンギスのツアー優勝は2002年2月の東レ パン・パシフィック・オープン(対セレス)以来となった。
優勝インタビューでヒンギスは、「(現役引退を決意したとき)もし現役を続けるという選択肢が、あのときの私にあったならもちろん引退などしなかったでしょう。しかしあの時は怪我で引退せざる得ない状況でした。ただ、いま過去を振り返ってみると、引退後の様々な経験があったからこそ、この瞬間があるとも思うのです。私の人生はあまりに『普通』とはかけ離れたものでした。今こうして健康な状態で、再びツアーに戻り、優勝できて嬉しい気持ちで一杯です。」と話していた。また「この勝利は本当に素晴らしい。でもこれで終わるつもりはありません。これから始まるビッグな大会(全仏オープンとウィンブルドン)に向けて進んでいくつもりです。」と語り、グランドスラム制覇を強く決意しているようだった。
一方敗れたサフィーナは、第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)、第5シードのE・デメンティエワ(ロシア)、第7シードのS・クズネツォワ(ロシア)を撃破しての決勝進出だったが、「彼女(ヒンギス)は全くミスをしなかった」というヒンギスの完璧なプレーの前に惜しくも優勝を逃すこととなった。ヒンギスはこれでサフィーナとの対戦成績を2勝0敗とした。
また、この日行われたダブルス決勝では、第4シードの杉山 愛/D・ハンチュコバ(スロバキア)組が3-6,6-3,6-1で第8シードのK・ペシュキ(チェコ共和国)/F・スキアボーネ(イタリア)組を破り優勝した。杉山はダブルスでツアー通算33勝目。
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