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(アメリカ フロリダ州キービスケーン)
ナスダック100オープン(男女共催、賞金総額690万ドル)は11日目の土曜日女子決勝が行われ、第12シードのS・クズネツォワ(ロシア)が第4シードのM・シャラポワ(ロシア)を6-4, 6-3のストレートで下し、見事優勝した。
2004年の全米オープン覇者クズネツォワは、今大会では次々と強豪と対戦する中、見事な勝ち上がりを続けていた。「タフなドローで上位選手と何人も戦ったのが、決勝に向けてのいい準備になった。」と本人も振り返るように、3回戦で今季から復活のM・ヒンギス(スイス)にマッチポイントをしのいで勝利、準決勝では世界ランキング1位のA・モレスモ(フランス)に6-1, 6-4のスコアで圧勝していた。
「ヒンギスとの対戦で、彼女にマッチポイントを握られたときに仕掛けられたボレー、これまでの私なら落としてしまったかもしれないけど、DVDで彼女のプレーもじっくり研究していたので、ちゃんと返すことができた。思えば、あのプレーが今大会で最大の鍵だったと思う。」と、着実に復活への道のりをたどった今大会を振り返った。
決勝はクズネツォワの一方的な試合展開となった。第1セットでは6回のブレークポイントのうち3回を物にし、第2セットもその勢いを持続し3-1とすると、最後もエースで締めくくった。試合時間は90分だった。両者対戦成績はクズネツォワの3勝2敗となった。
今季に入って好調で自信が沸いてきたというクズネツォワは、「以前は強く返そうと思って力みすぎていた。今はとにかくしっかりリターンして、スピンをかけてバウンスを大きくすれば、それだけでも有効だってことがわかった。」と、スランプを克服して精神的にも一回り大きくなったようだ。
一方この日のシャラポワは立ち上がり調子が悪く、第1セットでは最初のサービスも落とし1-3となると、終始それを引きずってしまった形となった。シャラポワは昨年の今大会でも準優勝している。
準決勝では第22シードのT・ゴロバン(フランス)の猛攻に苦しんだが、6-3, 6-7 (5-7), 4-3の時点でゴロバンが左足首を捻挫して棄権したために決勝進出を決めていた。
クズネツォワはこれが2004年のバリの大会以来久しぶりとなるWTAツアー6つ目のタイトル獲得。この優勝により、次回発表される世界ランキングで、V・ウィリアムズ(アメリカ)を抜いて世界10位に浮上することが決まっている。
また、この日は男子ダブルス決勝も行われ、第2シードのJ・ビョークマン(スウェーデン)&M・ミルニ(ベラルーシ)組が第1シードのB・ブライアン(アメリカ)&M・ブライアン(アメリカ)組を6-4, 6-4で下して、今大会2年連続優勝を果たした。
敗れたブライアン兄弟のボブは、「今日はとても競った試合だったけど、大事なポイントだけは向こうに取られてしまった感じだ。」と、悔しさをにじませた。
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