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全豪オープン3度目のベスト4進出を決めたエナン |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープン大会9日目の24日、ロッド・レーバー・アリーナで行われた女子シングルス準々決勝で、第8シードのJ・エナン=アルデンヌ(ベルギー)が世界ランキング1位で今大会第1シードのL・ダベンポートを2-6, 6-2, 6-3のフルセットで破り、準決勝進出を決めた。この敗戦によりダベンポートは、K・クレイステルス(ベルギー)、A・モレスモ(フランス)の結果いかんによっては、昨年10月24日以来守り続けてきた世界ランキング1位の座から滑り落ちる可能性も出てきた。
現女王と元女王の対戦ということもあり、世界中の注目を集めた試合は、序盤から波乱含みの展開となる。強風の影響からかなかなかリズムをつかめないエナン=アルデンヌは、自らのサービスゲームを一度もキープを出来ないまま第1セットを2-6と簡単に落としてしまう。 しかし第2セットに入ると、それまでのプレーが嘘のように動きに鋭さが増し、何度となくダベンポートを左右に振り回しては、鋭角なパッシングでエースを決めていく。結局、第2セットはエナン=アルデンヌが6-2と一方的に奪いセットオールとし、試合を振り出しに戻す。迎えたファイナルセット、序盤は両者譲らず一進一退の攻防が続くが、エナン=アルデンヌがここぞという場面で確実にポイントをあげ、必死に食い下がるダベンポートを最後はかわし6-3でセットを奪い勝利をものにした。
エナン=アルデンヌは試合後のインタビューで、「第1セットは、彼女(ダベンポート)からのプレッシャーが凄かったわ。でも諦めないでついて行ったの。第2、第3セットについては言うことないわ。凄く良いプレーが出来たと思う。」と語っていた。またシャラポワとの準決勝について聞かれると、「タフな準決勝になると思うわ。彼女(シャラポワ)は自信に満ち溢れているし、決勝に進みたいという強い気持ちを持っているわ。良い試合になることだけは間違いないわね。」と慎重なコメントをしていた。
M・シャラポワ(ロシア)は、7-6(6), 6-4でN・ペトロワ(ロシア)を下しての準決勝進出。試合後には、「今日は本当にタフな試合だった。厳しい戦いではあったけれど、何とか乗り切ることが出来て嬉しい。」と笑顔で語っていた。
(2006年1月24日)