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かつての強さは見る影もなくなってしまった |
画像提供:Getty/AFLO |
香港で行われているエキシビジョン・マッチに出場したS・ウィリアムズ(アメリカ)だが、過去一度も負けていない相手、E・デメンティエワ(ロシア)に6-3, 6-1のストレートで敗れ、今後に不安を残すこととなった。元女王らしく、華麗な復活劇を期待した香港のファンは、この日、完全にその期待を裏切られることとなった。
怪我の影響で、昨シーズン僅か28試合しかプレーできなかったセリーナの怪我がどこまで回復しているのかに注目が集まったが、憎らしいほどの強さを見せた数年前の面影はどこにもなかった。
この試合、ゲーム序盤から両者共にサービスをブレイクしあう波乱の幕開けとなったが、デメンティエワがいち早くペースを掴み終始安定したプレーを見せるのとは対照的に、セリーナは重要なポイントでダブルフォルトを犯すなど最後まで自分のペースを掴むことが出来なかった。
試合後デメンティエワは、「今の私は(グランドスラム優勝のための)全てを兼ね備えていると思うの。今より上のレベルに行かなくてはいけないとも思っていないし、その必要があるとも思わないわ。」と語り、好調をアピールしていた。
このエキシビションマッチには、セリーナ、デメンティエワの他に、ランキング1位のL・ダベンポート(アメリカ)、2位のK・クレイステルス(ベルギー)、V・ウィリアムズ(アメリカ)、N・バイディソバ(チェコ共和国)、S・ミルザ(インド)、鄭潔(中国)が参加しており、非常にレベルの高い大会となっている。
(2006年1月5日)