テニスの不正を監視することを目的とした機関であるITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は19日、コカインを使用したとして男子テニスで元世界ランク13位のN・キリオス(オーストラリア)に暫定的な出場停止処分を科したと発表した。
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31歳のキリオスはシングルスでツアー大会7度の優勝を誇り、2022年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では準優勝を飾っている。さらにダブルスでも2022年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を含め4度のツアー制覇を達成している。
しかし、近年は度重なる怪我に苦しみツアーを離脱することが多くなっていた。
今回のITIAの発表によると、6月に行われたバンダ・ファーマシューティカルズ・マヨルカ選手権(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)でキリオスが提出した検体がコカインの代謝物の陽性反応を示したという。
これにより、アンチ・ドーピング規則に従ってキリオスには暫定的な出場停止処分が下された。
キリオスは処分に対して異議申し立てを行う権利を有しているが、現在のところその権利を行使していない。
同日にキリオスは自身のインスタグラムのストーリズ(24時間で消える投稿)を更新し声明を発表。コカインの使用を認め、謝罪した。
破天荒な言動やプレーで悪童として知られてきたキリオスだが、禁忌を犯してしまったようだ。
【キリオスの声明全文】
まずは私自身から、皆さんにこのことをお伝えしたいと思います。
先日、マヨルカで行われたドーピング検査でコカインの陽性反応が出ました。僕は大きな過ちを犯しました。このことについて全面的に責任を負うつもりです。
ファンの皆さん、家族、スポンサー、そして私の身近なすべての人々に深くお詫びします。何よりも、僕を応援してくれている子供たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。今回の件がどのような事例となってしまうか、自分でも分かっていますし、自分自身に対して深く失望しています。
言い訳をするつもりはないですが、僕が置かれていた状況について少し説明させてください。ここ数年、度重なる怪我に苦しみ、心身ともに大きな負担を強いられてきました。頭ではこうしたいと思っていても身体がついていかず、キャリアの終わりが近づいているという現実を受け入れることは、想像以上に辛いものでした。
僕はいつも「テニスを選んだのではなく、テニスに選ばれた」と言ってきました。しかし、自分の人生そのものだったものから離れるというのは、これまでに直面した中で最も困難なことの1つでした。時には無力感に苛まれ、孤独を感じることもありました。
もちろん、だからといって僕のしたことが正当化されるわけではありません。
ただ、幸いなことにこの出来事が僕にとって目を覚ますきっかけになりました。今後28日間、僕はSNSや公の場から離れ、自分自身を立て直すことに専念します。
その間、僕のプライバシー、そして何よりも家族のプライバシーを尊重していただければ幸いです。
申し訳ありませんでした。しっかりと自分と向き合い、より良い人間になって戻ってきます。
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