絶対絶命の前年王者が逆転勝ち

男子テニスのティリアック・オープン（ルーマニア/ブカレスト、クレー、ATP250）は３日、シングルス２回戦が行われ、前年王者で世界ランク９０位のＭ・フチョビッチ（ハンガリー）が第７シードのＭ・ナヴォーネ（アルゼンチン）を4-6, 6-4, 6-4の逆転で破り、２年連続２度目のベスト８進出を果たした。

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３３歳のフチョビッチは昨年の同大会で約６年ぶり２度目のツアー優勝を達成。２連覇をかけ出場している今大会では、１回戦で世界ランク９３位のＬ・ナルディ（イタリア）を下し２回戦に駒を進めた。

２回戦は昨年大会の決勝で下した世界ランク６１位のナヴォーネとの顔合わせに。第１セット、フチョビッチは２度のブレークを許し先行されるも、第２セットでは逆に２度のブレークを果たし、試合をファイナルセットに持ち込む。

ファイナルセット、両者キープに苦戦し３度ずつブレークを奪い合い迎えた第８ゲーム、フチョビッチはラリーの最中に脚に痙攣を起こし倒れこんでしまう。絶体絶命の状況に追い込まれたフチョビッチだったが、それでも何とかプレーを再開。すると第１０ゲームでこのセット４度目のブレークを奪い、２時間４１分で８強入りを決めた。

満身創痍の状態で連覇に望みをつないだフチョビッチは、準々決勝で世界ランク８７位のＣ・オコネル（オーストラリア）と対戦する。オコネルは２回戦で第４シードのＮ・ジャリー（チリ）を下しての勝ち上がり。