思い出の試合【番外編】2019年 全豪オープン4回戦

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死闘を制した錦織
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総合テニス専門サイト「テニス365」は2024年で創業から20周年を迎えた。今回、20周年を記念した特別企画として「総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合」を開催。11月に行ったアンケートをもとに、テニスファンが選ぶ思い出の試合が決まる。選挙結果は12月4日~26日にかけてランキング形式で発表されていく。

>>【動画】2019年全豪オープン 4回戦 錦織vsカレノ=ブスタ<<

>>【総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合】ランキング一覧はこちら<<

今回は特別編。アンケートで多くの票を集めながら惜しくもランク外となった試合を厳選し紹介する。今回紹介するのは2019年全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)男子シングルス4回戦で錦織圭P・カレノ=ブスタ(スペイン)を6-7 (8-10), 4-6, 7-6 (7-4), 6-4, 7-6 (10-8)のフルセットで破った試合。

当時世界ランク9位の錦織はこの年、全豪オープンの前哨戦となるブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)でG・ディミトロフ(ブルガリア)D・メドベージェフを破り優勝。好調のテニスを見せ大会に臨んだ。

1回戦では世界ランク176位のK・マイクシャク(ポーランド)に大苦戦した錦織。2回戦でもビッグサーバーのI・カルロビッチ(クロアチア)に苦しむも3回戦進出する。3回戦ではJ・ソウサ(ポルトガル)をストレートで下したが、今大会1番ともいえるビッグマッチは4回戦のカレノ=ブスタ戦だった。

4回戦、錦織は第1セットをタイブレークで落とすと、第2セットも取られ崖っぷちに。さらに第3セットも先にブレークを許し、敗退寸前まで追い込まれるが、ここから追いつきセットカウント1-2に。第4セットも取り2-2に追いつくと、ファイナルセットもタイブレークに突入。一時は5-8とされながら大逆転勝ちをおさめた。試合は第1セットで76分、第2セットで48分、第3セットで66分、第4セットで45分、ファイナルセットで70分の計5時間5分。試合後の会見で錦織は「本当にタフになったというのは感じます。最後まで集中力を切らさずにできた。(ファイナルセットのタイブレークは)5-8だったので、よく耐えたなと。5-4(ファイナルセットの第10ゲーム)のサービスゲームは落とすかもと思っていたので、気持ちを切り替えて最後までプレーできました。今日は集中しすぎていて、終わった時に5時間と聞いて、ちょっとびっくりしました」と語っていた。

この錦織の大逆転劇は2019年のATPが選出する四大大会最高のカムバックに選ばれた。

8強入りを果たした錦織だったが、準々決勝のN・ジョコビッチ(セルビア)戦では負傷により途中棄権としている。

この試合に投票した意見では「まさに死闘。最後まで息ができない試合で、日本から念を送っていました」「現地で観戦し、一生記憶に残る試合になった」などがあった。

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(2024年12月15日10時56分)
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