テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は9日、男子シングルス準々決勝が行われ、昨年王者で第3シードのC・アルカラス(スペイン)が第12シードのT・ポール(アメリカ)を5-7, 6-4, 6-2, 6-2の逆転で破り、2年連続2度目のベスト4進出を果たした。試合後の会見でアルカラスはベストのテニスができない不調時にはビッグ3を参考にしていると明かした。
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21歳で世界ランク3位のアルカラスは昨年のウィンブルドン決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)を破り大会初優勝。今大会は大会連覇と、先月タイトルを獲得した全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に続く四大大会4勝目を狙っている。
今大会は1回戦で世界ランク269位のM・ラヤル(エストニア)、2回戦で同69位のA・ブキッチ(オーストラリア)、3回戦で第29シードのF・ティアフォー(アメリカ)、4回戦で第16シードのU・アンベール(フランス)を下し準々決勝に駒を進めた。
世界ランク13位のポールと顔を合わせた準々決勝、アルカラスは第1セットを先取されるも続く第2セットでは2度のブレークに成功し、1セットオールに追いつく。そして第3セット、1度のブレークを許すも3度のブレークを奪いセットカウント2-1と逆転し勝利に王手をかける。
勝負を決めたいアルカラスは第4セット、ファーストサービス時に92パーセントの確率でポイントを獲得しポールにブレークポイントを与えず。リターンゲームでは2度のブレークに成功し、3時間11分の熱戦を制した。
試合後の会見でアルカラスはベストのテニスができない時はジョコビッチ、R・ナダル(スペイン)、R・フェデラー(スイス)のビッグ3を参考にしていると明かした。
「いつも解決策を見つけようとしている。僕にとって、毎試合ベストのテニスをするのはとても難しいこと。 ベストのテニスができない試合もあるだろう。でも、勝つために努力しなければならない」
「ビッグ3はキャリアを通じて、常にベストのテニスをしていた訳ではないけど、試合に勝つために良いテニスを見つける。それが僕の考え。ベストなテニスができないときは、少しでも良いプレーができるように、そして相手に勝てるように解決策を見つけようとする。難しいこともある。素晴らしいプレーはできなかったけど、勝つには十分なレベルのプレーができた試合もある」
勝利したアルカラスは準決勝で第5シードのD・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは準々決勝で第1シードのJ・シナー(イタリア)を下しての勝ち上がり。両者は昨年の同大会準決勝でも顔を合わせており、アルカラスがストレートで勝利している。
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