テニスのウィンブルドン（イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム）は２７日、女子シングルス１回戦が行われ、ワイルドカード（主催者推薦）で出場している世界ランク１４１位のＪ・バレージ（イギリス）は同１０１位のＬ・ツレンコ（ウクライナ）にストレートで敗れるも、試合中のフェアプレーが話題になった。

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この日、第２セットの第１ゲーム途中にボールパーソンが体調不良を訴え、試合は一時中断に。するとバレージはスポーツドリンクを与えるなどし、ボールパーソンを側で看病した。

試合後の記者会見でバレージは、この時の状況を回想している。

「彼（ボールパーソン）はただ本当に気が遠くなると言ってた。目が見えないと言っていたわ。まともに話すことができなかったの。明らかに血糖値が低かった。それを見てとても心配になったわ」

「私は彼に糖分を与えようと、ゲータレード（スポーツドリンク）とジェルをあげた。ジェルはあまりいいものではなかったので、人ごみ（観客）の中のどこかでパーシーピッグス（お菓子）を見つけ、それを食べたら気分が少し楽になったみたい。今はもう良くなっているといいんだけどね。彼が無事であることを願うばかりよ」

「私は誰もがするような反応をしただけ。彼はいい状態ではなかったし、できる限り彼を助けようとしただけなの」

「私も何度か体調不良で倒れたことがある。ジュニア時代にはパニック発作を起こしたこともあるし、彼のような状態になったこともある。だから彼がどんな気持ちだったのか、少しは分かる。（彼の体調が）良くなっていればいいんだけど」

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