男子テニスツアーのATPワールド・ツアー500大会であるバルセロナ・オープン・サバデル(スペイン/バルセロナ、クレー)は27日、シングルス決勝戦が行われ、第4シードの錦織圭(日本)はノーシードで勝ち上がったS・ヒラルド(コロンビア)に対し6-2, 6-2で下し、今大会初優勝、今季2勝目を果たした。
第1セットは錦織は第2ゲームに1度ブレークを許すも、その後は完璧な展開で6ゲーム連続で獲得し、第1セットを先取した。
《錦織圭、完璧な内容で第1セット先取<バルセロナ・オープン・サバデル>》
第2セットではヒラルドは準決勝、アルマグロに勝利した際に着用していたラッキーカラーであるピンクのゲームシャツから白のゲームシャツに着替え気分を一新するも、錦織の勢いは止まらず、速いテンポのストロークを展開、そこからドロップショットやクロスへのアングルショットを織り交ぜ、終始コートを支配し、この試合8ゲーム連続で獲得し、第1セットに3度、第2セットに2度の合計5度のブレークに成功した。
試合後の表彰式で錦織は「スペイン語は話せません、すいません」謝った後に、「バルセロナという大好きな都市で優勝できてうれしい。この大会はタフで、勝つことは難しいが、来年以降も戻ってきてまた活躍したい」とコメントした。
優勝のトロフィーを渡された時には大きさとあまりの重さに戸惑うも高らかにトロフィーを掲げた。
同大会のスペイン人以外の優勝者は2002年のG・ガウディオ(アルゼンチン)以来の事とり、スペイン人選手がいない決勝戦は1996年以来の事となった。
また勝利した錦織は今大会初優勝、今季2勝目、通算5度目の優勝、クレーでの大会初優勝となった。
そして優勝した事により、21日に発表される世界ランキングでは12位まで上げる。
今後のクレーシーズンは昨年、R・フェデラー(スイス)を初めて下しベスト8進出を果たしたムチュア・マドリッド・オープン男子、2回戦進出が最高成績のBNLイタリア国際男子、昨年4回戦でナダルに敗れた全仏オープンと続くが、今大会でのプレーを見る限りでは更なる活躍に期待がかかる。
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