テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会5日目の18日、第16シードの錦織圭(日本)がE・ドンスコイ(ロシア)に7-6 (7-3), 6-2, 6-3のストレートで勝利、4回戦進出を決めた。錦織は2年連続のベスト8進出をかけて、第4シードのD・フェレール(スペイン)と第28シードのM・バグダティス(キプロス)の勝者と4回戦で対戦する。
【第1セット】
世界ランク18位の錦織と同82位のドンスコイはサービスキープを続け、タイブレークへ突入する。タイブレークでは安定したサービスを放ち、目の覚めるようなウィナーを決めた錦織が、第1セットを先取する。
【第2セット】
第2ゲームでブレークポイントを握った錦織は、最後フォアハンドのドライブボレーを決め、ゲームカウント2-0とリードする。
以降錦織は、第5・第7ゲームでサービスキープした時点で、左膝の治療を受ける。その後錦織は、膝の不安を感じさせないプレーを披露し、第8ゲームでドンスコイのサービスゲームを破り、セットカウント2-0とする。
【第3セット】
錦織は第2ゲームでドンスコイのサービスゲームを破り、ゲームカウント3-0とする。しかし、錦織はドンスコイのストロークにおされ、第5ゲームでドンスコイにブレークバックを許してしまう。
その後、錦織は第8ゲームで0-40とブレークチャンス握り、華麗なバックハンドのウィナーを決めブレークし、サービング・フォー・ザ・マッチを迎える。最後、ドンスコイのリターンがアウトしゲームセットとなった。
今年に入り錦織は、ブリスベン国際男子に出場し4強入りを果たすも、準決勝のA・マレー(英国)戦で左膝の負傷により途中棄権を申し入れていた。その後、エキシビション大会であるクーヨン・クラシックに出場、元世界ランク12位のP・H・マチュー(フランス)に勝利し、膝の不安を感じさせないプレーを披露した。
また、錦織は昨年の今大会でS・ロバート(フランス)、M・エブデン(オーストラリア)、J・ベネトー(フランス)、JW・ツォンガ(フランス)に勝利し、マレーとの準々決勝まで勝ち進んだ。
敗れたドンスコイは、昨年下部大会であるチャレンジャー大会で5つのタイトルを獲得していた。今大会でドンスコイは、A・ウングル(ルーマニア)と第23シードのM・ヨージニ(ロシア)を下し、グランドスラムで初の3回戦進出を果たしていた。
【全豪オープン スコア速報】
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