USオープン2011特集 TOP
- 見 所
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- 最終日
- 総 括
2011年大会の見所
今年最後のグランドスラム、USオープンがついに開幕を迎える。四大大会の中でも最もきらびやかにショーアップされたコートで、世界のトッププレイヤーたちが筋書きのないドラマを演出する。
今年の男子シングルスで話題を独占するのは、なんと言っても新王者のノヴァーク・ジョコビッチだろう。前哨戦のシンシナティ・マスターズでは肩の不調のために準優勝に終ったが、それでも今季の通算成績は57勝2敗、グランドスラム2大会を含む9大会で優勝と他を圧倒している。今シーズンの男子テニス界を間違いなく牽引しているジョコビッチが、優勝争いの中心にいることは間違いないだろう。
そのジョコビッチの対抗となりうるのは、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラー、アンディ・マレーのトップ勢になるのは仕方のないことだろう。それほど、今の男子テニス界でトップ4の実力と安定感は飛び抜けており、特に今年のグランドスラムではその傾向が顕著にあらわれている。
トップ4の牙城を崩す存在として、ウィンブルドン準々決勝でフェデラーを破ったジョー-ウィルフリード・ツォンガ、トップ10に定着してきたロビン・ソデルリング、怪我のためにランキングを落としたものの前哨戦で好調なアンディ・ロディックなど、爆発力を秘めた選手たちに注目したい。
この大会もトップ4の独壇場となるのか?それとも意外なダークホースが大会を盛り上げるのか?今年の男子シングルスは近年になく盛り上がることが期待される。
ディフェンディング・チャンピオンであるキム・クレイステルスが不在となった女子シングルスで優勝候補として注目を集めるのが、元女王のマリア・シャラポワ。ここ数年は肩の怪我のために思うような成績を残せなかったが、今年は開幕から勝利を重ね、4月には2シーズンぶりにトップ10に復帰すると、ウィンブルドンでは決勝に進出し完全復活をアピールした。今年のトップ4シードで唯一、グランドスラムで優勝経験があることも追い風となるだろう。
この他に優勝争いに絡んできそうなのが第1シードのキャロリーン・ウォズニアキと第5シードのペトラ・クヴィトバの2人。その堅牢なプレースタイルで女子ツアーを駆け上がったウォズニアキにとって、グランドスラムでの優勝は真の女王としてのアイデンティティを確立するための絶対条件であり、この先のキャリアにも大きな影響を与える要素となるのは間違いない。また、今年のウィンブルドン決勝でシャラポワを破って優勝したクヴィトバは、勢いに乗ると怖い存在になる。
また今大会では怪我から復帰したセリーナ・ウィリアムズが第28シードとして出場しており、順当に勝ち進めば3回戦で第4シードのヴィクトリア・アザレンカと対戦するのも興味深い。前半戦のハイライトとなるこの試合を制した方が、そのままタイトルを獲得するかもしれない。
日本勢からは、男子シングルスに錦織圭と伊藤竜馬が本戦から出場する。この1年でエースとして大きく成長した錦織は、初出場となった2008年に4回戦、そして昨年は3回戦に進出するなど、今大会がグランドスラムでも一番相性がいいだけに、これまで以上の成績を期待したい。またグランドスラムの本戦に初出場となる伊藤にとっては、世界のトップとの差を知ることができる貴重な体験になるだろう。
女子シングルスには、森田あゆみ、クルム伊達公子、そして土居美咲が本戦からの出場を決めている。日本勢のトップとして登場となる森田は、今年は全豪オープンと全仏オープンで初戦を突破するなど、着実に世界と戦える力を証明しつつある。クルム伊達は大会前に怪我をした左手の経過が気になるところだが、日本のファンのためにも元気な姿を見せてもらいたい。そしてウィンブルドンで3回戦進出を果たしたシンデレラガール土居美咲が、ここニューヨークでもヒロインになれるのか。
日本勢が世界を席巻するグランドスラムになることを期待したい。
セルビア超特急ジョコビッチを止めるのは誰だ?
今年の男子シングルスで話題を独占するのは、なんと言っても新王者のノヴァーク・ジョコビッチだろう。前哨戦のシンシナティ・マスターズでは肩の不調のために準優勝に終ったが、それでも今季の通算成績は57勝2敗、グランドスラム2大会を含む9大会で優勝と他を圧倒している。今シーズンの男子テニス界を間違いなく牽引しているジョコビッチが、優勝争いの中心にいることは間違いないだろう。
そのジョコビッチの対抗となりうるのは、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラー、アンディ・マレーのトップ勢になるのは仕方のないことだろう。それほど、今の男子テニス界でトップ4の実力と安定感は飛び抜けており、特に今年のグランドスラムではその傾向が顕著にあらわれている。
トップ4の牙城を崩す存在として、ウィンブルドン準々決勝でフェデラーを破ったジョー-ウィルフリード・ツォンガ、トップ10に定着してきたロビン・ソデルリング、怪我のためにランキングを落としたものの前哨戦で好調なアンディ・ロディックなど、爆発力を秘めた選手たちに注目したい。
この大会もトップ4の独壇場となるのか?それとも意外なダークホースが大会を盛り上げるのか?今年の男子シングルスは近年になく盛り上がることが期待される。
混戦模様の女子シングルス
ディフェンディング・チャンピオンであるキム・クレイステルスが不在となった女子シングルスで優勝候補として注目を集めるのが、元女王のマリア・シャラポワ。ここ数年は肩の怪我のために思うような成績を残せなかったが、今年は開幕から勝利を重ね、4月には2シーズンぶりにトップ10に復帰すると、ウィンブルドンでは決勝に進出し完全復活をアピールした。今年のトップ4シードで唯一、グランドスラムで優勝経験があることも追い風となるだろう。
この他に優勝争いに絡んできそうなのが第1シードのキャロリーン・ウォズニアキと第5シードのペトラ・クヴィトバの2人。その堅牢なプレースタイルで女子ツアーを駆け上がったウォズニアキにとって、グランドスラムでの優勝は真の女王としてのアイデンティティを確立するための絶対条件であり、この先のキャリアにも大きな影響を与える要素となるのは間違いない。また、今年のウィンブルドン決勝でシャラポワを破って優勝したクヴィトバは、勢いに乗ると怖い存在になる。
また今大会では怪我から復帰したセリーナ・ウィリアムズが第28シードとして出場しており、順当に勝ち進めば3回戦で第4シードのヴィクトリア・アザレンカと対戦するのも興味深い。前半戦のハイライトとなるこの試合を制した方が、そのままタイトルを獲得するかもしれない。
新世代を担う若手の活躍に期待!
日本勢からは、男子シングルスに錦織圭と伊藤竜馬が本戦から出場する。この1年でエースとして大きく成長した錦織は、初出場となった2008年に4回戦、そして昨年は3回戦に進出するなど、今大会がグランドスラムでも一番相性がいいだけに、これまで以上の成績を期待したい。またグランドスラムの本戦に初出場となる伊藤にとっては、世界のトップとの差を知ることができる貴重な体験になるだろう。
女子シングルスには、森田あゆみ、クルム伊達公子、そして土居美咲が本戦からの出場を決めている。日本勢のトップとして登場となる森田は、今年は全豪オープンと全仏オープンで初戦を突破するなど、着実に世界と戦える力を証明しつつある。クルム伊達は大会前に怪我をした左手の経過が気になるところだが、日本のファンのためにも元気な姿を見せてもらいたい。そしてウィンブルドンで3回戦進出を果たしたシンデレラガール土居美咲が、ここニューヨークでもヒロインになれるのか。
日本勢が世界を席巻するグランドスラムになることを期待したい。
第1日
大会初日見どころ/今年最後のグランドスラムが開幕! ニューヨークを直撃したハリケーン「アイリーン」の影響が懸念されていた今年のUSオープンだったが、問題なく開幕を迎えられることとなった。 今年の今大会は、日本勢から男女ともに3人ずつが本戦出場を果たしており、日本テニス界の新たな時代の幕開けを感じさせてくれそうだ。 初日に登場する4人の日本勢の先陣を切るのは、第13コートの第1試合に入った錦織圭と、第6コートの第1試合に入った土居美咲の2人。2008年は4回戦、昨年は3回戦に進出と、今大会では好成績を残している錦織は1回戦でファビオ・チポッラと対戦する。今季のハードコートシーズンは肩の負傷のために出遅れた錦織だったが、ツアー復帰後はマスターズで予選を突破するなど、徐々に調子が上がってきている。 今年のウィンブルドンで3回戦に進出し、一躍シンデレラガールとなった土居は、ローラ・ポウス・ティオと対戦する。世界ランクの上では土居の不利な展開が予想されるが、左利きならではのプレーで勝利を手にしてきた土居の頑張りに期待したい。 第8コートの第2試合には、添田豪が登場する。ケビン・アンダーソンと対戦する添田は、今回がキャリア通算5度目のグランドスラム本戦出場となる添田であるが、今大会に出場するのは初めてとなる。 そして第13コートの第2試合には、日本女子のエースに成長した森田あゆみが登場する。前哨戦では元世界ランク1位のアナ・イバノビッチから勝利するなど、着実に世界レベルにふさわしい実力をつけており、今大会でも初戦突破に期待がかかる。 センターコートのオープニングマッチには、地元アメリカ勢から男子シングルス第8シードのマーディ・フィッシュが登場する。続く第2試合には、女子シングルスから2006年のチャンピオンで今年は第3シードのマリア・シャラポワが初戦に臨む。 現地時間17時から予定されているナイトセッションでは、ヴィーナス・ウィリアムズが登場するほか、今大会5連覇の実績を誇るロジャー・フェデラーが初戦に登場する。 |
第2日
大会2日目見どころ/ジョコビッチ、ナダル、クルム伊達が登場 現地スタッフの懸命な努力により、ハリケーンの影響を最小に抑えた中で開幕した今年のUSオープン。日本勢からは男女合わせて4人の選手が初戦突破を目指したが、その結果は残念なものに終っている。 今大会とは相性が良いとされていた錦織圭は、前哨戦でのハードスケジュールの無理がたたり、本来の動きからは程遠いパフォーマンスながら2セットを戦うも、無念の棄権敗退となった。その錦織に続いてコートに入った森田あゆみは、試合の途中で右肩を負傷、治療を試みたものの試合続行を断念している。今大会に初出場を果たした土居美咲は、セットダウンからの第2セットを逆転で奪い勢いに乗りかけたが、第3セット途中で棄権となった。 この日の日本勢最後の砦として登場した添田豪であったが、男子ツアーで最も勢いに乗っているとされるケビン・アンダーソンの前に惨敗を喫し、グランドスラム本戦での初勝利は次回以降におあずけとなった。 この他の試合では、男子シングルス第3シードのロジャー・フェデラーが快勝で初戦を突破したほか、女子シングルスの優勝候補とされるマリア・シャラポワはフルセットの逆転で勝利。その一方、今年のウィンブルドンで女子シングルスを制した第5シードのペトラ・クヴィトバが敗退する波乱も起きている。 大会2日目は初日に引き続き男女シングルス1回戦が行われるほか、男子ダブルス1回戦が行われる。 男子シングルスでは、第1シードのノヴァーク・ジョコビッチと第2シードのラファエル・ナダルが揃ってセンターコートに登場する。デイセッションに登場するジョコビッチは、今季ここまで57勝2敗とテニス史に残るであろう好成績をひっさげて今大会に臨む。対するディフェンディング・チャンピオンのナダルは、今シーズンはジョコビッチに対し0勝5敗としているものの、昨年の経験から「勝てるイメージ」を持って試合に臨むことが出来る。タイトル争いの中心にいる、両者の初戦に注目したい。 女子シングルスでは、クルム伊達が1回戦に登場する。今大会直前に左手を骨折する怪我を負ったものの、何とか出場にこぎつけた。回復力は医者のお墨付きとは言っても、まだ完治に至っていないのは事実なだけに、無理だけはしないで欲しいところ。 また、今日は第28シードのセリーナ・ウィリアムズがセンターコートのトリに登場する。今大会の台風の目とされる元女王のセリーナの初戦は、ファンのみならず、タイトルを狙うライバルたちの注目を集めている。 |
第3日
大会3日目見どころ/伊藤竜馬が初の大舞台に登場 初日に引き続き男女シングルス1回戦が行われた大会2日目、日本女子勢の最後の砦として登場したクルム伊達公子は、何度かチャンスはあったものの左手の怪我の影響からか攻めきることが出来ず惜しくも敗退、女子シングルスから日本女子勢は姿を消すこととなった。 男子シングルスでは、第1シードのノヴァーク・ジョコビッチがその強さを証明するかのようなプレーで勝ち上がった一方、ディフェンディング・チャンピオンであるラファエル・ナダルが格下相手に思わぬ苦戦を強いられる展開に。また、昨年ベスト4のミハイル・ヨージニがエルネスツ・ガルビスの前に初戦敗退を喫する波乱も起きている。 女子シングルスでは、第1シードのキャロリーン・ウォズニアキ、第4シードのヴィクトリア・アザレンカら上位陣が順当に勝ち進む中、今年の全仏女王で第6シードのナ・リーが早くも敗退。初日のペトラ・クヴィトバに続き、番狂わせの餌食となった。また元女王である第28シードのセリーナ・ウィリアムズは、全盛期もかくやという圧倒的な強さで対戦相手を撃破、優勝候補に名乗りを上げている。 大会3日目は男子シングルスの残りの1回戦と女子シングルス2回戦のほか、男女ダブルス1回戦とミックスダブルス1回戦が予定されている。
またセンターコートには、2人の「アンディ」が登場する。まず第2試合では、第4シードのアンディ・マレーが初戦に臨む。あのジョン・マッケンローが今年の優勝候補に推しているマレーの仕上がり具合に注目したい。そしてナイトセッションとなる第4試合には、地元勢からアンディ・ロディックが登場する。今年に入ってからランキングを大きく落とし、コンディションが心配されたロディックであったが、前哨戦ではベスト4に進出するなど、しっかりと今大会に間に合わせてきた。復活を目指すアメリカのエースに注目が集まる。
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第4日
大会4日目見どころ/センターコートにスターが終結 男子シングルス1回戦と女子シングルス2回戦が行われた大会3日目、日本勢の最後の砦として登場した伊藤竜馬であったが、第25シードのフェリシアーノ・ロペスの前にあえなく敗退。男女シングルスを通じて、日本勢は1回戦で全滅となった。この試合がグランドスラム本戦デビューだった伊藤にとって、貴重な経験となったことだろう。 この他の試合では、男子シングルスで第3シードのアンディ・マレーが順当に2回戦にコマを進めた一方、第6シードのロビン・ソデルリングが体調不良のために大会からの棄権を余儀なくされ、残念な結果に終っている。 女子シングルスでは、第2シードのベラ・ズヴォナレーワがフルセットの苦戦を強いられながらも何とか3回戦に進出。その一方で地元の期待を背負っていたヴィーナス・ウィリアムズがウィルス性疾患のために試合前に棄権、あっけない幕切れで大会を去っている。 大会4日目は男女シングルス2回戦が行われるほか、男女ダブルス1回戦とミックスダブルスの1回戦が予定されている。 男子シングルスでは第3シードのロジャー・フェデラーと第1シードのノヴァーク・ジョコビッチが揃ってセンターコートに登場する。月曜日に行われた1回戦ではアップダウンのあるプレーを披露していたフェデラーだが、この2日間でしっかり調整したプレーが予想される。一方でナイトセッションに登場するジョコビッチは、1回戦で完璧なプレーを展開しており、この2回戦も危なげなく勝ち進みたいところだろう。 女子シングルスでは、デイセッションに第28シードのセリーナ・ウィリアムズが登場する。怪我と病気からの復帰直後であったウィンブルドンでは本来の実力を発揮できなかったが、この夏のハードコートシーズンでは2大会で優勝するなど、すっかり元の強さを取り戻しているようだ。心配されるのはコンディションだけだが、それも1回戦を見る限りでは問題がないようだ。 |
第5日
大会5日目見どころ/男子2回戦、女子はシード勢が激突! 男女シングルス2回戦が行われた大会4日目、センターコートでは優勝候補たちがその実力を存分に見せつけることとなった。第2試合に登場したフェデラーは、デュディ・セラを相手に文字通り危なげないプレーを展開、試合後のオンコートインタビューではサーブのコツを披露する余裕まで見せた。またナイトセッションに登場した女子シングルス第1シードのキャロリーン・ウォズニアキは、序盤こそリズムに乗れなかったものの、それ以降は相手のボールを全て跳ね返す堅実なプレーで圧勝、自身初のメジャー獲りへ順調な勝ち上がりを見せている。 その一方、元王者のフアン・カルロス・フェレーロが第7シードのガエル・モンフィスをフルセットの死闘の末に撃破、31歳ながらも4時間を超えるマラソンマッチを戦い抜くタフネスぶりを発揮している。 大会5日目は男子シングルスのボトムハーフ2回戦と女子シングルス3回戦が行われるほか、男女ダブルスの1回戦と2回戦、そしてミックスダブルス1回戦が予定されている。
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第6日
大会6日目見どころ/激しさを増す上位進出へのサバイバル 男子シングルス2回戦と女子シングルス3回戦が行われた大会5日、磐石と思われていた男子トップ4の一角があわや敗退のピンチに直面した。第4シードのアンディ・マレーにとって、2回戦は通過点のはずだった。しかし、ふたを開けて見れば2セットダウンのピンチに追い込まれる。何とか調子を取り戻したマレーはここからの逆転で勝利、辛くも3回戦に進出した。 女子シングルスでは、第26シードのフラビア・ペネッタが第3シードのマリア・シャラポワにフルセットで勝利する波乱が起きている。前哨戦でもタイトルを獲得し、今大会では優勝候補の一人と考えられていたシャラポワであったが、4回戦に進出することなく大会をさることとなった。 大会6日目は男女シングルス3回戦が行われるほか、男女ダブルス2回戦とミックスダブルス2回戦が予定されている。
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第7日
大会7日目見どころ/2週目に勝ち残るのは? 男女シングルス3回戦が行われた大会6日目、女子シングルスでは前半戦のハイライトといわれた試合では、第28シードのセリーナ・ウィリアムズと第4シードのヴィクトリア・アザレンカが早くも激突、結果は怪我からの復帰明けながらも調子を上げてきているセリーナがストレートで勝利、4回戦に進出した。 男子シングルスでは、第1シードのノヴァーク・ジョコビッチが元世界ランク3位のニコライ・ダビデンコをストレートで撃破、まさしく優勝候補にふさわしい安定感あふれるプレーで4回戦に進出している。また、女子シングルス第1シードのキャロリーン・ウォズニアキも4回戦に勝ち進んだ。 大会7日目は男子シングルスのボトムハーフ3回戦と女子シングルスのボトムハーフ4回戦が行われるほか、男女ダブルス3回戦とミックスダブルス2回戦が予定されている。また、ジュニア部門が本日から開幕する。
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第8日
大会8日目見どころ/本格的な優勝争いがスタート! 男子シングルス3回戦と女子シングルス4回戦が行われた大会7日目、男子シングルスでは地元アメリカ勢が大いに躍動した。センターコート第2試合に登場した第28シードのアンディ・ロディックが、主催者推薦で出場のジュリアン・ベネトーをストレートで撃破すると、ついに秘められたポテンシャルが開花したドナルド・ヤング、そしてツアー随一のサーブを持つジョン・アイズナーが立て続けに勝ち名乗りを上げ、前日に勝利していたマーディ・フィッシュを加え、ベスト16に4人のアメリカ勢が名を連ねることとなった。 女子シングルスでは、第9シードのサマンサ・ストザーが第25シードのマリア・キリレンコにフルセットで勝利してベスト8入りを決めている。この試合の第2セットでは、グランドスラムの女子シングルス史上最長となるタイブレークの末にキリレンコがセットを奪取していたが、ファイナルセットで力尽きた。 この他の試合では、ジュニア部門の男子シングルスで西岡良仁がフルセット勝ちで初戦を突破している。 大会8日目は男女シングルス4回戦が予定されているほか、男女ダブルス3回戦とミックスダブルス準々決勝が行われる。
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第9日
大会9日目見どころ/男子ベスト8に勝ち残るのは? 男女シングルス4回戦が行われた大会8日目、地元アメリカ勢ナンバー1である第8シードのマーディ・フィッシュが、フルセットの激戦の末に第11シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガの前に敗退、大会を去る結果となった。3時間を超える接戦に勝利したツォンガは、第3シードのロジャー・フェデラーと対戦する。フェデラーはこの日、フアン・モナコに対し失ゲーム3という圧倒的な内容で勝利、グランドスラム30大会連続となるベスト8進出を決めている。 女子シングルスでは、20歳のアナスタシア・パブリュチェンコワが第7シードのフランチェスカ・スキアボーネにフルセットの逆転で勝利、ベスト8進出を果たしている。トップ20で最年少となるパブリュチェンコワは、準々決勝で第28シードのセリーナ・ウィリアムズと対戦する。ベスト8で唯一のメジャータイトル保持者となったセリーナは、元女王のアナ・イバノビッチをストレートで退けている。 大会9日目は男子シングルス4回戦4試合と女子シングルス準々決勝2試合が予定されているほか、男女ダブルス準々決勝とミックスダブルス準決勝が行われる。
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第10日
大会10日目見どころ/天気は回復するのか? 男子シングルス4回戦と女子シングルス準々決勝が予定されていた大会9日目、降り止まない雨の影響により、この日は全試合がキャンセル、翌日以降に順延となった。この雨による順延は、男子シングルスの優勝争いに影響をもたらす可能性を秘めている。仮に10日目以降に天候が回復した場合、この日に4回戦を予定していたボトムハーフの選手が優勝するには、5日間で5セットマッチ4試合をこなす必要がある。一方のトップハーフの選手は3試合となっている。2週間という長丁場で争われるグランドスラム、これまでの疲れもたまってくる後半戦でこのスケジュールの変更は歓迎できるものではないだろう。 女子シングルスでは、ベスト8がすでに出揃っているため、スケジュール的には横一線となった。土曜日に予定されている決勝を目指して、ますます激しい戦いが始まることだろう。 大会10日目は雨で順延となった男子シングルス4回戦と準々決勝、女子シングルス準々決勝が行われるほか、男女ダブルス準々決勝とミックスダブルス準決勝が予定されている。 雨による順延のおかげで、センターコートで行われる男子シングルスには第1シードのN・ジョコビッチ、第2シードのR・ナダル、そして第3シードのロジャー・フェデラーと豪華なメンバーが揃うこととなった。 第1試合ではディフェンディング・チャンピオンのナダルがノーシードのギル・ミュラーと4回戦を行う。スケジュールの変更されたことにより、これからの調整が難しくなっただけに、大会連覇を目指すナダルにとってこの試合でのパフォーマンスがタイトル防衛のために大切になってくる。
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第11日
大会11日目見どころ/試合は再開されるのか? 雨で順延となっていた男子シングルス4回戦と女子シングルス準々決勝が予定されていた大会10日目、この日もニューヨークの天気は機嫌を直すことはなかった。悪天候の影響で90分ほど遅れて試合は開始されたが、断続的に降り続ける雨の影響により、15分ほどでコート状況は悪化、あえなく中断となっている。この結果、いまだ4回戦を消化していない男子シングルスのボトムハーフの選手達は、さらに厳しいスケジュールを強いられることとなった。 大会11日目は雨で順延となった男子シングルス4回戦と準々決勝、女子シングルス準々決勝が行われるほか、男女ダブルス準々決勝とミックスダブルス準決勝が予定されている。また、車いすテニス部門が開幕を迎える。 男子シングルスでは、2日間も順延となった4回戦が再開される。10日目は15分ほどしか試合は進行していないが、この中断が試合の流れにどのような変化をもたらすかに注目が集まる。
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第12日
大会12日目見どころ/ようやく男子ベスト4が決定! 雨で順延となっていた男子シングルス4回戦と女子シングルス準々決勝、さらに男子シングルス準々決勝が予定されていた大会11日目、ようやく天候も回復しここまで2日間も順延となっていた試合が再開された。男子シングルス4回戦では、ナダル、マレーら上位陣が順当に勝利したほか、地元期待のロディックとアイズナーが勝利、ベスト8に勝ち残った。 女子シングルスでは準々決勝が行われ、第1シードのキャロリーン・ウォズニアキ、第9シードのサマンサ・ストザー、第28シードのセリーナ・ウィリアムズ、そしてノーシードのアンジェリーク・クルベールがベスト4に勝ち残った。なかでも注目を集めるのは、ウォズニアキとセリーナが対戦するトップハーフの準決勝となった。 大会12日目は男子シングルス準決勝2試合が行われるほか、男女ダブルスの準決勝とミックスダブルス決勝が行われる。
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第13日
大会13日目見どころ/スーパーサタデー! 男子シングルス準々決勝2試合が行われた大会12日目、ついにベスト4が出揃った。センターコートで行われた第1試合、第4シードのアンディ・マレーが第28シードのジョン・アイズナーのビッグサーブを攻略し、準優勝した2008年以来となるベスト4進出を果たした。続いて行われた第2試合では、ディフェンディング・チャンピオンのラファエル・ナダルが地元ファン最後の希望となったアンディ・ロディックを圧倒、4年連続となる準決勝進出を決めている。 センターコートではミックスダブルス決勝も行われており、ともに10代であるジャック・ソックとメラニー・ウダンが見事にタイトルを獲得。地元ファンを大いに喜ばせた。 大会13日目は男子シングルス準決勝と女子シングルス準決勝、そして男子ダブルスの決勝が行われる。 数々のドラマを生み出してきた今年のUSオープンもついに大詰め、男子シングルス決勝への切符をかけて、文字通り世界最高の4人が準決勝で激突する。
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第14日
大会14日目見どころ/女子ファイナル! 男女シングルス準決勝が行われた大会13日目、数々のドラマを生み出した今大会のクライマックスを飾る4人が決まった。男子シングルスでは、第1シードのノヴァーク・ジョコビッチが第3シードのロジャー・フェデラーに2セットダウンから逆転で勝利、ファイナルセットではマッチポイント2本のピンチも切り抜け、2年連続となる決勝進出を果たした。そのジョコビッチと決勝で対戦するのは、ディフェンディング・チャンピオンであるラファエル・ナダル。第2シードのナダルは、第4シードのアンディ・マレーを4セットで撃破、タイトル防衛に王手をかけた。 女子シングルスでは、キャロリーン・ウォズニアキとの新旧女王対決を制したセリーナ・ウィリアムズが9.11に行われる決勝に進出した。この日付がアメリカにとって特別になってから10年、地元ファンの期待を背負ったセリーナにタイトルの期待がかかる。そのセリーナとタイトルを争うのは、第9シードのサマンサ・ストザーとなった。ノーシードのアンジェリーク・クルベールをフルセットで破ったストザーは、昨年の全仏オープン以来、自身2度目となるグランドスラム決勝進出となった。 大会14日目は女子シングルス決勝と女子ダブルス決勝、そして車いすテニスの男子シングルス決勝も予定されている。
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最終日
大会最終日見どころ/今年最後の栄冠を勝ち取るのは? 女子シングルス決勝が行われた大会14日目、9月11日というアメリカにとって特別な日に、セリーナ・ウィリアムズはアメリカ中の期待を背負って登場したが、自ら「信じられない」くらいのパフォーマンスを披露したサマンサ・ストザーの前にストレートで撃破された。オーストラリア人女性として31年ぶりにグランドスラム女子シングルスの頂点に立ったストザーは、今大会がツアーレベルでわずか3個目のタイトル。2度目のメジャー決勝で悲願の優勝となった。 女子シングルス決勝に先駆けて行われた女子ダブルスでは、リーゼル・フーバー/リサ・レイモンド組の地元アメリカ勢ペアが見事な逆転で勝利、ファンの期待に応えた。また、車いすテニス部門では男子シングルス決勝が行われ、国枝慎吾が右ひじの負傷というハンデを背負いながらも3年連続4度目となる栄冠を手に入れた。 大会最終日は男子決勝が行われる。
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USオープン2011 総括
総括
昨年に続き、今年もニューヨークでは新しい歴史が作られた。トップ2シードの対決となった男子シングルス決勝は、これぞ世界最高峰と呼ぶにふさわしい攻防が繰り広げられたが、第1シードのノヴァーク・ジョコビッチがディフェンディング・チャンピオンであるラファエル・ナダルを撃破、今大会で自身初となる優勝とともに、オープン化以降6人目となる1シーズンでのグランドスラム3勝を達成した。
女子ダブルスでは、地元アメリカからリーゼル・フーバー/リサ・レイモンド組がディフェンディング・チャンピオンのキング/シュウェドワ組をファイナルセットタイブレークの接戦で下し、タイトルを獲得している。 ミックスダブルスでは、地元勢から主催者推薦で出場していたメラニー・ウダンとジャック・ソックの10代ペアがまさかの優勝。テニス王国の復活を目指すアメリカにとって、明るいニュースとなった。
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