- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEレッスンTOP技術特集TOPボレー編
ボレー編

Vol.8 ミスを減らすための練習法 ボレー編 下巻

速いボールに対するミスを減らす

「慣れ」が不足している

速いボールに対してミスが多い人は、単純に周りにあまり速いボールを打つ人がいないため、スピードに慣れていないというケースが多い。速いボール自体は、比較的素直なボールが多く、慣れさえすれば返すのはむずかしくないので、速さになれる練習を積むことが、いちばん有効な解決法だ。

そのためには、下図のようなサーブをボレーで返す練習が良い。これならば、速いストロークが打てない人同士でも十分に練習になるし、人数が少なくても、ボールが数多くなくてもできるし、サーブのコントロールの練習にもなるので、かなりお勧めできる。

速いボール自体は、わりと素直な球質であることが多いので、速さに慣れさえすれば、合わせるのはそれほどむずかしくない。あとは打点が遅れないように注意して、素直に面を合わせれば良いわけだ。ボールが速くてなおかつ強いスピンをかかっている場合は返球がむずかしいが、そんなボールを打つ相手に対しては、ネットに出ないという選択もある。

速いボールに慣れるには、このようにサーブを直接ボレーする練習が効果的だ。ボレーヤーはサービスラインのあたりで構え、サーバーは通常と同じ深さのサーブを打って、それをボレーで返すことができたら、あとはボレー対ストロークで自由に勝負する。慣れてきたら、サーバーはスピンサーブやスライスサーブを打つようにしても良い。最初はなかなか返せないが、これも慣れれば返せるようになり、そうなると強いトップスピンを打たれても平気になる。

遅いボールに対するミスを減らす

手で迎えにいくのではなく、足で迎えに行くことが大切

遅いボールに対してミスが多い人は、足がさぼっているケースが多い。ボールが遅いと待っている時間が長くなるが、そこで足が止まってしまうと、さまざまな弊害が出てしまうのだ(下のイラスト参照)。この問題を解消するには、待ち時間を少なくすれば良く、そのためには自分が前に動けば良いわけだ。

手で迎えにいくのではなく「足で迎えに行く」という意識を持つことが大切。前で打てばその分エースも取りやすくなるので、遅いボールが来たら素早く前に動き出すという習慣を、下図のような練習でつけておきたい。

遅いボールに対して足が前に出ないと、待ちきれずに打点が前になりすぎて、ネットにかけたりアウトしたりというミスが起こりやすくなってしまう。また、待っている間に動きが止まっていると、筋肉が硬くなったり、余計な力みが起こったりしやすいので、これらもミスの原因になる。足が止まることは、さまざまな悪影響を及ぼすのだ。

遅いボールでのミスを減らすには、速いボールと遅いボールを交互に打つ練習が有効だ。最初はベースラインからスタートして、①遅いボール、②速いボール、 ③遅いボール、④速いボールという4球を1セットにする。その中で遅いボールのときは、できるだけ足をこまめに動かして前に動いて打つことを意識しよう。また次の段階では、遅いボールと速いボールをランダムに出してもらい、どちらのボールに対しても素早く反応できる(ボールが遅いときはすかさず前に詰める)ようにしていこう。

J.ビョークマンの速いボールに対するバックハンド・ローボレー
これは、サーブ&ボレーのファーストボレーで速いリターンを打たれた場面だが、小さく素早いテイクバックから、ほとんど面を合わせるだけのスウィングでボールの勢いをほどよく殺して確実にコントロールしている。無駄な動きがほとんどないため、速いボールにも余裕を持って対応できており、アマチュアにも大いに参考になる例と言える。
R.フェデラーの遅いボールに対するフォアボレー
遅めのボールに対して、大きく前に踏みこみながらボレーした場面。プロの場合は、待ち時間が生じるほど遅いボールが来ることは少ないが、少しでも余裕があれば、どんどん前に詰めてボレーしている。また、ボールが浮いてチャンスボールになったときなどは、スルスルスルッと素早く前に出て簡単に決めている場面もよく目にするはずだ。
<< 前ページ

「近いボールに対するミスを減らす」 >>

(テニスジャーナル 2004年5月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

ボレー編一覧

オススメ記事
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!