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ボレー編

Vol.6 自分だけの武器を作ろう! ボレー編

ボレー対ボレーの反応がいい
だけど今は、決められないという人は……

前後の動きでエースを取ろう

目標:反応のよさを生かして、前に詰めて決める

ボールに対する反応が良く、ボレー&ボレーなどの接近戦が得意な人、よく「反射神経がいい」と言われたりする人の場合、なかなかボレーが決められないのは、ポジショニングが悪い場合が多い。どこに打たれても返せるという自信があるため、つい足が止まって、その場で待ってしまう傾向があるのだ。

そういう人の場合、目標にしたいのは、反応の良さを生かして、大胆に前に詰めて打つボレーを武器にすることだ。ネットに近づけば角度をつけることも簡単になり、ボレーは非常に決まりやすくなるので、ボレーの技術うんぬんよりも、ボレーを打つ前の動きで勝負したい。もちろん、スマッシュに備えて下がれる準備ができていることも条件になる。

また、練習段階で意識してほしいのは、同じ位置に止まってボレーを打ち続けるという練習ばかりしないほうが良いということ。ラリーが長く続かなくても良いので、勝負してお互いにエースを取り合うという練習を多くしたほうが良い(その中で前後の動きにメリハリをつけることを意識する)。

ネットに近づけば近づくほど、上図のように守る範囲は狭くなり、打てる範囲はかなり広くなるので、決めるボレーを打つためには(ロブで上を抜かれることさえなければ)非常に有利になる。前後に積極的に動く意識を高めることで、あまり器用なボレーができない人でも、多くのエースを取れるようになる。

正しいスプリットステップを自分のものにしよう

では、より前に詰められるようになるためには何が大切なのか。そこには、読みや戦略なども関わってくるので、詳しく解説し始めると非常に長くなってしまうが、ここではもっとも大事なポイントとして、スプリットステップについて触れておきたい。

ボレーする前の動きには、下図のようにスプリット前とスプリット後の2段階があるが、このメリハリをしっかりつける意識が大切なのだ。とくにアマチュアの場合、スプリット前の動きが少ない(ボレーを打った後止まっている)人が多いので、その点はとくに意識改革してほしい。またスプリット後も、相手のボールが甘ければ、大胆に前に詰めて打つという反応の良さが求められる。

ボレーを打つ前の動きにはスプリットステップ前後の2段階があるが、アマチュアの場合、そこで前後に動けていない人が多い。横に動かされたときは、誰でも無意識に戻ろうとするが、ポジショグを前後に修正するという意識が足りないのだ。自分の打ったボールや相手の状況によって、どこまで前に詰められるか素早く判断し、スプリットステップ前にできるだけ動いておき、相手の打ったボールによってさらに前に詰めることを、もっと意識したい。

スプリットステップには、360度どの方向にも動けるようなニュートラルな状態を作ることと、相手の打つ瞬間がしっかりと見える(視覚を集中できる)体勢を作ることの2つの意味がある。単に止まるだけでなく、相手を集中して見ていることも大切なのだ。タイミングに関しては、早すぎる分には問題ないが、遅すぎるのはアウトだ。だから、初めはジャストのタイミングで行なおうと考えるのではなく、早め早めを意識することが大切だ。

P.サンプラスのボレー間の動き(倍速デジタル撮影)
①~③でハーフボレーを打った後、フォアボレーで決めるまでの動きを見た場面。注目したいのは、ハーフボレーの後でかなり前に動いている点と、⑧~⑬でスプリットステップを2回行なっている点だ。スプリットステップで大事なのは、型にはまることではなく、できるだけ良い準備、良いポジショニングを行なうことにあるので、このように状況に応じてタイミングやポジションを自由に調整すれば良いのだ。
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(テニスジャーナル 2003年12月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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