女子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/大阪・モリタテニスセンター靱、ハード、WTA250)は14日、シングルス1回戦が行われ、予選勝者で世界ランク188位の
伊藤あおいがワイルドカード(主催者推薦)で出場した同158位の
S・ケニン(アメリカ)を6-2, 3-6, 7-5のフルセットで破る番狂わせを起こし初戦突破を果たすとともに、ツアー大会で初白星を挙げた。試合後の会見では「なぜか勝ててよかったです」と語った。
>>【動画】伊藤あおい 番狂わせでジャパンOP初戦突破!勝利の瞬間!<<>>内島 萌夏、本玉 真唯、伊藤 あおいら ジャパンOP組合せ<<20歳の伊藤は今大会に予選から出場。2試合に勝利してツアー大会本戦初出場を決めた。
2020年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)女王で元世界ランク4位のケニンとの顔合わせとなった1回戦の第1セット、伊藤はスライスショットを駆使するなどして相手にペースを握らせずリターンゲームで3度のブレークを奪い先行する。
しかし第2セット、伊藤はケニンに3度のブレークを許し1セットオールに追いつかれる。さらに、ファイナルセットは勢いに乗ったケニンに序盤から4ゲームを連取される苦しい展開となる。
それでも最後まで諦めないプレーをみせた伊藤はその後2度のブレークを果たし追いつくと、第11ゲームで3度目のブレークを奪い、初戦突破を果たすとともにツアー大会初白星を挙げた。
試合後の会見で伊藤は、らしさ全開の独特の言い回しで喜びを語った。
「びっくりです。本当に勝てるとかそういう次元の問題じゃなくて、ゲーム取れるかどうかで最初試合に入ったので、運もあり、ラッキーもあり、いろんな要素が重なってなぜか勝ててよかったです」
「(チャンスがあると感じ始めたのは)相手の方の調子が悪そうだったので、それに乗っかってファーストセット取れた時ですかね。ファースト取れてから絶対相手はセカンドセットですごい強くなると思っていたので、ファースト取れた時の満足感はすごかったです。ノルマ達成みたいな」
また、ケニンが全豪オープンの優勝経験者であることは昨夜知ったと明かした。
「昨日の夜、いろんな人から(ケニンの実績を)知らされて『ああ、これは最低2ゲームだな』と。そこで知りました。映像は見てないです」
「(対策は)特になかったです。自分のテニスが結構特殊なので。相手も自分とやると落ちたりとかしてくれる場合が(これまで)多かったので、自分のプレーをやることだけ心がけました」
さらに、観客の応援については次のように話した。
「応援してくださるとやっぱり嬉しいです。結構自分では内心ドヤ顔してたりしています。カモンとかあまり言わないタイプなんですけど、内心では結構荒ぶっているので、観客の人たちが拍手とかしてくれると自己肯定感上がります」
最後に次戦について意気込みを問われると「4ゲームは取ってきます。4ゲームは取りたいです。お願いします」と述べ、笑顔で会見を終えた。
勝利した伊藤は2回戦で第8シードの
E・コッチャレット(イタリア)と対戦する。コッチャレットは1回戦でラッキールーザーで本戦入りした世界ランク109位のJ・ポンシェ(フランシス)を下しての勝ち上がり。
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