男子テニスのノルデア・オープン(スウェーデン/バスタッド、レッドクレー、ATP250)は20日にシングルス準決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している元世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)が予選勝者で世界ランク130位のD・アドゥコビッチ(クロアチア)を4-6, 6-3, 6-4の逆転で下し、ツアー大会で約2年ぶり131度目の決勝進出を果たすとともに、93度目の優勝に王手をかけた。
>>【動画】ナダル 2年ぶり131度目の決勝進出!準決勝のハイライト!<<>>ナダルらノルデアOP組合せ<<38歳のナダルは昨年1月に左股関節を負傷。その後6月に手術を行い、今シーズン復帰した。
今季での引退も示唆しているナダルは、今月27日に開幕するパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)の前哨戦として今大会に出場しており、1回戦でワイルドカードで出場した世界ランク461位の
L・ボルグ(スウェーデン)、2回戦で第5シードの
C・ノリー(イギリス)を下し8強入り。準々決勝では第4シードの
M・ナヴォーネ(アルゼンチン)を3時間59分に及ぶ死闘の末に破り、復帰後初のベスト4進出を決めた。
この日の準決勝の第1セット、ナダルは序盤で2度のブレークを許し3ゲームを連取されると、追いつくことができず先行される。
第2セット、ナダルは勢いに乗るアドゥコビッチに第1ゲームで先にブレークを許すも直後の第2ゲームでブレークバックに成功。その後ナダルは第6ゲームで相手のミスを誘って2度目のブレークを奪い、1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、ナダルは開始から2度のブレークに成功し2ブレークアップとするも、2度ブレークバックを許し追いつかれる。それでも第7ゲーム、ブレークポイントを握ったナダルはフォアハンドを打ち込みポイントを獲得。3度目のブレークを果たすと、このリードを最後まで守り切り2時間12分で決勝進出を果たした。
ナダルが同大会で決勝に進出するのは、前回出場し優勝を飾った2005年以来2度目。
ツアー大会での決勝進出は優勝した2022年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来約2年ぶりで、実に131度目となった。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトに試合後のナダルのコメントを掲載している。
「厳しい試合だったと思う。相手(アドゥコビッチ)は対戦してきた中で最高のバックハンドを持っていた。彼は自信に満ちてここに来た。僕は彼を押し戻そうとしていた。正直とても大変だった。長い間決勝に進出していなかったけれど、生き残って決勝に進む方法を見つけた。だからこれは素晴らしいニュースだし、とてもうれしい」
「決勝に戻るのはいつも素晴らしい気分だ。2年間実現できなかった4試合連続の勝利だ。いろいろなことが起こったけど、回復の過程で失ったものもたくさんある。約1年前にとても重要な股関節の手術を受けたんだ」
「だから物事はそんなに簡単には進まなかったけど、僕は戦っている。今の位置までくるために大会中ずっと戦っているし、昨日(準々決勝)や今日のような試合はコート上で多くのことを向上させるのに役立つと思う。僕はそれに満足しているし、明日はもう少しいいプレーができるかどうか見てみようと思う」
ナダルは同大会2度目、ツアー93度目のタイトル獲得をかけ、決勝で第7シードの
N・ボルジェス(ポルトガル)と対戦する。ボルジェスは準決勝で世界ランク121位の
T・ティランテ(アルゼンチン)を下しての勝ち上がり。
なお、ナダルは
C・ルード(ノルウェー)とのペアで同日に出場予定であったダブルス準決勝は試合前に棄権した。
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