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メンタル変化が勝因「勝ち負け考えない」

カルロス・アルカラス
最終戦初勝利をあげたアルカラス
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は15日、シングルスレッドグループ第2戦が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)が第5シードのA・ルブレフを7-5, 6-2のストレートで破り、予選ラウンドロビン1勝1敗とするとともに、同大会初白星をあげた。試合後には「いいテニスをすること、そして自分自身を楽しむことに集中している」と勝因を語った。

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Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。

13日に行われた予選ラウンドロビン第1戦では第7シードのA・ズベレフ(ドイツ)に7-6 (7-4), 3-6, 4-6の逆転で敗れていた20歳のアルカラス。昨年は同大会出場予定だったものの、左わき腹の負傷で欠場しており、この試合は初勝利のかかる一戦となった。

この日、アルカラスは5本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに94パーセントの高い確率でポイントを獲得。ルブレフに1度もブレークチャンスを与えないプレーを披露すると、リターンゲームでは6度のブレークポイントのうち3度決め切り、1時間14分で快勝した。

アルカラスは13日のズベレフ戦の敗戦から中1日で迎えた第2戦で勝利できた要因を試合後の会見で語っている。

「最初の試合の後、本当に調子が悪かったんだ。自分のプレーがどこにあるのかわからなかった。このレベルの大会では、こんな気持ちでは勝てないと思っていたよ。昨日の練習、そして今日の試合を経て、気持ちの持ち方やこれからの取り組み方が変わった。今、僕には準決勝に進出するチャンスがある」

「最初の試合と比べて、勝ち負けを考えるのをやめたんだ。その代わり、いいテニスをすること、そして自分自身を楽しむことに集中している。コーチと話したことなんだけど、勝ち負けは関係なくて、今年やってきたようなレベルでプレーして、コートで楽しむことが大事なんだ。それが僕のテニスにとっての鍵なんだ」

決勝トーナメント進出のかかる予選ラウンドロビン第3戦では、第3シードのD・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは同日行われた第2戦でズベレフをストレートで下し予選ラウンドロビン2連勝で突破を決めている。

アルカラスはメドベージェフについて「ここしばらく、僕はメンタル的に間違った場所にいた。メドベージェフとの対戦ではそのようなことは起こしてはならないね。僕は違うアプローチをしなければならない。彼がどうプレーするかはわかっているから、試合前に作戦を練るよ」とコメント。

「メドベージェフは世界最高の選手の1人だ。彼に勝つのはとても難しい。チャンスを待ちながら、冷静に走り、チャンスが来るまで1ポイントにつき5、6本のショットを打たなければならないんだ」

一方、敗れたルブレフはこれで予選ラウンドロビン0勝2敗となり、第3戦ではズベレフと対戦する。




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(2023年11月16日9時00分)



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