男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は5日、シングルス決勝が行われ、世界ランク17位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に4-6, 3-6のストレートで敗れ、約6年3ヵ月ぶりの「ATPマスターズ1000」優勝を飾ることはできなかった。試合後にベンチで涙したディミトロフは「感情を説明するのは難しい」と試合後の会見で心境を吐露した。
>>ジョコ優勝 パリマスターズ組み合わせ<<>>【動画】ジョコビッチ 優勝の瞬間<<32歳のディミトロフは今大会、
L・ムセッティ(イタリア)や第3シードの
D・メドベージェフ、
A・ブブリク(カザフスタン)、第11シードの
H・フルカチュ(ポーランド)、第7シードの
S・チチパス(ギリシャ)らを破り決勝に進出。タイトル獲得となれば2017年11月の最終戦Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)以来 6年ぶりだった。
決勝戦、ディミトロフは連戦の疲れもあり精細を欠き各セット1度ずつブレークを許し敗北。マッチポイントでは片手バックハンドのクロスが大きくアウトした。
試合後、表彰式の準備が行われるなかディミトロフは1人ベンチで涙を流した。32歳、念願の30代初タイトルは36歳のジョコビッチに阻まれてしまった。
試合後の会見で今の思いを問われたディミトロフは「感情を説明するのは難しい。タイトルが欲しいのに、それが叶わないのは辛いことだ。ここ数ヵ月、コート内外で僕が経験しなければならなかったことは、自分を哀れむことではない。嬉し涙が必要だ。この経験をネガティブなものとして思い出したくはないよ。結局のところ、僕は人間だから。長い間本当に欲しかったものに近づいた。でも、目標はトーナメントで優勝することではなく、精神的&肉体的な面で必要なことだったんだ。泣いたことを恥じているわけではなく、ただ流れてしまった。悲しいよ。もちろん負けたことは悲しい。決勝で負けるのは決して楽しいことではないから」とコメントした。
一方、勝利したジョコビッチは自身の記録を更新する大会7度目の制覇と「ATPマスターズ1000」40勝目をあげ、マッチ18連勝で12日開幕の最終戦NItto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)に臨む。
■関連ニュース
・アルカラス 最終戦出場に青信号・元世界1位セリーナが炎上中・“ボールの重さ”に意見「悪化の一途」■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング