テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は10日、女子シングルス決勝が行われ、昨年女王で第1シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)が世界ランク43位の
K・ムチョバ(チェコ)を6-2, 5-7, 6-4のフルセットで破り、2連覇と3度目の優勝を果たすとともに四大大会4勝目を飾った。
>>【動画】シフィオンテク 全仏OP2連覇を決めた瞬間、ラケット放り手で顔を覆う<<>>錦織 復帰戦1ポイント速報<<世界ランク1位のシフィオンテクが全仏オープンに出場するのは今回が5年連続5度目。最高成績は2020年と2022年の優勝となっている。
今大会は1回戦で世界ランク70位の
C・ブクサ(スペイン)、2回戦で同102位の
C・リウ(アメリカ)、3回戦で世界ランク80位の
ワン・シンユ(中国)を下し16強入り。4回戦では世界ランク66位の
L・ツレンコ(ウクライナ)が途中棄権すると、準々決勝で第6シードの
C・ガウフ(アメリカ)、準決勝で第14シードの
B・ハダッド=マイア(ブラジル)を破り決勝進出を決めた。なお、相手途中棄権となった4回戦を除いて全てストレート勝ちを収めている。
決勝戦の第1セット、シフィオンテクは第2ゲームでブレークチャンスを掴むと最後はムチョバのボールがネットにかかりブレークに成功。その後、第5・第6ゲームで互いにブレークポイントを凌ぐと終盤となった第8ゲームでシフィオンテクが2度目のブレークを奪い、先行する。
続く第2セット、第2ゲームで脅威の守備力を見せたシフィオンテクがブレークチャンスを掴むと最後はムチョバのボールが大きく外れブレークに成功。しかし、第5ゲーム、ムチョバに強烈なフォアハンドウイナーを決められ、この日初のブレークを許す。
その後、第9ゲームで再びブレークポイントを握られたシフィオンテクはこの日初のダブルフォルトを犯し、2度目のブレークを許す。ムチョバのサービング・フォー・ザ・セットとなった直後の第10ゲームでブレークバックに成功したものの、ミスが増え始めると第11ゲームで3度目のブレークを奪われ、1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、第1ゲームでいきなりブレークを許したシフィオンテクだったが、第4ゲームでブレークバックに成功。その後、第7ゲームで再びブレークを許すも直後の第8ゲームですぐさまブレークを返す。
第9ゲームを苦しみながらもキープしたシフィオンテクは第10ゲームで3度目のブレークを奪って、2時間半を超える熱戦を制した。
グランドスラムで優勝するのは昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来となったシフィオンテク。ツアー大会ではキャリア通算14個目のタイトルとなった。
一方、敗れたムチョバは自身初の四大大会制覇とはならなかった。
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