テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は5日、男子シングルス決勝が行われ、第8シードの
C・ルード(ノルウェー)は第5シードの
R・ナダル(スペイン)に3-6, 3-6, 0-6のストレートで敗れ、四大大会初優勝とはならなかった。試合後、ルードは「チャレンジだったけど、とても楽しかった」と述べた。
>>ナダル優勝、全仏OP男子組合せ・結果<<>>シフィオンテク優勝、全仏OP女子組合せ・結果<<初のグランドスラム決勝を戦うルードは第1セット、第2ゲームでブレークを許すも、直後の第3ゲームでナダルが2つのダブルフォルトを犯しブレークバックに成功。しかし、第4ゲームで再びブレークを奪われて先行される。
続く第2セット、ルードは第4ゲームで先にブレークに成功したが、直後の第5ゲームでブレークバックを許すと、そこから5ゲームを連取されセットカウント0-2。
迎えた第3セット、ルードはナダルに圧倒され、1ゲームも取れず6ゲームを連取されて2時間18分で力尽きた。
男子プロテニス協会(ATP)は、公式サイトにルードのコメントを掲載。次のように決勝を振り返った。
「彼(ナダル)は過去16、17年間テレビで見てきた選手だ。その選手と対戦するのはちょっとしたチャレンジだったけど、とても楽しかった。もちろん、もっと近いレベルで試合をしたいとは思うけど、最終的にはいつか孫にシャトリエでラファ(ナダル)と決勝を戦ったことを話せるようにしたいね」
「試合の前にも言ったんだけど、厳しい試合だったと思う。本当にチャレンジングで、タフだった」
「彼は両サイドどちらも強いので、どこにボールを打てばいいのか僕には分からないんだ。最終的にどこでプレーしていいか分からなくなり、コートを走り回らされすぎてしまった。クレーコートでラファに対して守備的なプレーをしていると、彼に食われてしまうんだよ」
「彼は練習でも試合でも同じスタイルでプレーする。でも今日は少し状況が違っていた。グランドスラムの決勝でプレーするという状況を経験するのは初めてだったんだ。今日コートに立って満員のスタジアムを見て、観客の雰囲気を感じるまでは実感がわかなかった」
「最初のうちはこの状況を快適に過ごすのは少し大変だったけど、試合が進むにつれて少し気分が良くなり、落ち着いて息を吐き出すことができるようになった。でも、史上最多のグランドスラム優勝回数を誇る彼とこのコートで決勝を戦うのだから、簡単なことではない」
「それでも挑戦する価値はあったし、いい経験になったことは確かだ。この経験から僕は何かを学び、持ち帰ることができると思う。この2週間、痛みやケガもなく長い試合をこなすことができたことは、いい兆候だと思う」
一方、勝利したナダルは2020年以来2年ぶり14度目の優勝を果たすと共に、自身が持つグランドスラム最多優勝記録を22勝に更新した。
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