男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は6日、シングルス準々決勝が行われ、第3シードの
R・ナダル(スペイン)は第7シードの
C・アルカラス(スペイン)に2-6, 6-1, 3-6のフルセットで敗れ、2019年以来3年ぶり12度目のベスト4進出を逃した。試合後には「彼は試合の要所要所で僕より優れており、僕はそれを改善する必要がある」と述べた。
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D・ゴファン(ベルギー)を6-3, 5-7, 7-6(11-9)のフルセットで破り、勝ち上がりを決めたナダル。19歳アルカラスとの対戦は3度目であり、ここまで2戦全勝。直近では3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)準決勝で対戦し、ナダルが6-4, 4-6, 6-3のフルセットで勝利していた。
この試合の第1セット、第1ゲームでいきなりブレークを許したナダル。直後の第2ゲームでブレークバックに成功するも第3ゲームで再びブレークを奪われる。すると終盤で3ゲーム連取を許し先行される。
続く第2セットでは互いにサービスキープが続く展開の中、アルカラスが第3ゲーム終了時に右足首を捻って転倒。メディカルタイムアウトを取り、足首にテーピングを巻く事態に。すると直後の第4ゲームでナダルがこのセット最初のブレークに成功する。
しかし、第4ゲームの途中、今度は観客席でアクシデントが発生し試合は一時中断。長い中断が明けると、ナダルは5ゲーム連取に成功しセットカウント1-1に追いつく。迎えたファイナルセット、第4ゲームでブレークを許したナダル。その後はお互いにブレークチャンスを掴むことなく、2時間28分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにナダルのコメントを掲載し「(今日は)2時間半、そして(今大会では)3試合をこなした。これはポジティブな結果。これからは、ただ楽観的に前を見ている。幸せでワクワクしているよ」と語った。
「彼(アルカラス)にはおめでとうと言いたい。彼は素晴らしいプレーをしているし、残りの試合でもベストを尽くしてほしいね」
そして、ナダルは目標は5月22日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)でのタイトル獲得だと明かした。
「正直なところ、僕の唯一の夢はパリで可能な限り高いレベルで戦えるだけの身体能力を身につけることだ。この大会は、僕がこれまで何度も好成績を収めてきた大会であり、もう一度チャンスを与えてくれるだろう。それは僕にとっての夢かもしれない」
勝利したアルカラスは準決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチは準々決勝で第12シードの
H・フルカチュ(ポーランド)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
一方、勝利したアルカラスは史上最年少での大会ベスト4進出を決めた。
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