今年、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を含む3タイトルを獲得している
R・フェデラー(スイス)。全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では4回戦敗退を喫したものの、最終戦のNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)への出場は既に確定している。
全米オープンでは
J・ミルマン(オーストラリア)に6-3, 5-7, 6-7 (7-9), 6-7 (3-7)と、2度のタイブレークを落として敗れたフェデラーだが、キャリアにおけるタイブレークでの勝率の高さについて、男子テニス協会ATPの公式サイトで掲載されている。
フェデラーは長年にわたり、ATPワールドツアーにおいてタイブレークでの勝率の高さを誇る。テニスの歴史においても、フェデラーのタイブレークでの勝率(432勝232敗、65.1%)を上回る選手はおらず、タイブレークでの勝利数に関しても上回る選手はいない。
今年のウィンブルドンと全米オープンを制した
N・ジョコビッチ(セルビア)は、現役選手ではフェデラーに次ぐ2位である63.3%のタイブレークの勝率をテニス人生で記録している。ジョコビッチがフェデラーの勝率を抜くには、これからのタイブレークを19回連続して勝たなければならない。
フェデラーのタイブレークでの凄さは決勝戦という、最もタフな戦いの場でも際立っている。
「タイブレークはかなり重要。特にグランドスラムや他の大会の決勝戦のような大きな舞台では。そこは本当に本当にタイブレークを勝ちたいと思う場面」とフェデラーは語る。
グランドスラムや、ATP1000大会や、ニットーATPファイナルの決勝戦で、フェデラーは65回中40回で勝利し、61.5%の勝率。フェデラー以外では、わずか10選手しか決勝戦のタイブレークでここまでの勝率を持つ選手はいない。
フェデラーは特にグランドスラムの決勝戦では、70%という驚くほどの勝率を誇っており、「良いサービスがあれば、それはいつも助けになる。辛抱強く攻撃的なプレーをしたいと思うようにしている。一か八かのプレーはしたくないし、馬鹿げたこともしたくない。でも時にはそれが功を奏するときもある。正しいバランスが大事」と語っている。
フェデラーの次に続くタイブレークの勝利数の多い現役選手は、ビッグサーバーの
J・イズナー(アメリカ)(387勝244敗)と
I・カルロビッチ(クロアチア)(377勝378敗)である。
「そのセットがどうだったか、によるところが大きいと思っている。セットが進んでいくにつれて良くなっているか。また時にはサービスが良い感じで打てていないとか、リターンも良くないし、試合も対戦相手に主導権があると感じているときもある」
「そんなマイナスな気持ちでタイブレークに入ると、出だしも悪く結果タイブレークを落としてしまう。実際、良いスタートを切ってもリードしていると思えず、結果負けてしまう。たから、ポジティブな気持ちが大事」
フェデラーは全米オープン4回戦のJ・ミルマンとの試合では、タイブレークを2セット落として負けている。しかし、これは彼に取ってかなり稀なこと。フェデラーは同じ試合でタイブレークで2セット失ったのは長いテニス人生でもわずか23回しかない。しかし、1試合で2セット以上タイブレークで取った試合は53回ある。
現在世界ランク2位のフェデラーはどのタイブレークでもいつも上手くいくわけではないものの、「スイスの巨匠」と言う名に「タイブレークのタイタン」と言うニックネームを付けるのも問題はないはずだ。
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