HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、賞金総額550万ドル、インドアハード)は大会2日目の6日、予選ラウンドロビンのグループB2試合が行われ、第4シードのD・フェレール(スペイン)が第6シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に6-3, 3-6, 6-4の2時間16分の接戦をフルセットで制して勝利を飾った。
先週行われたパリでのマスターズ1000大会で、自身初となるマスターズ優勝を飾ったフェレールは、それが今季7度目の優勝で、それは今シーズン6勝のR・フェデラー(スイス)を上回りシーズン最多勝利となった。
この日は、先週の疲れも見せなかったフェレールが第1セットの第4ゲームでブレークをデル=ポトロから奪うと、このセットで唯一握られたブレークポイントを退け第1セットを先取。
第2セットは逆に、第4ゲームでこの試合初めてフェレールがブレークを許すと、デル=ポトロは5度訪れたブレークピンチを切り抜けセットを奪い返し、勝敗の行方は第3セットへと持ち込まれた。
第3セットは第2ゲームで先にブレークに成功したのはフェレールで、ゲームカウント3-0とリードする。しかし、第7ゲームでブレークバックしたデル=ポトロがゲームカウント4-5と徐々に挽回し始めた。
続く自身のサービスゲームをキープして追い付きたいデル=ポトロだったが、ストローク戦で主導権を握るフェレールに0-40とマッチポイントを握られてしまう。最後はデル=ポトロの回り込んだフォアハンドがアウトとなりゲームセットとなった。
フェレールは「本当に厳しい試合で、かなりの接戦だった。お互いとても良いラリーをしていた。今日の自分のプレーには満足しているし、今年は攻撃的なショットを打ちに行くことができている。もっと多くネットへ出るようにして、ポイントを取りたいと思う。」と、自身のプレーに合格点をあげていた。
一方のデル=ポトロは「彼のプレーがとても良かった。彼は今大会まで2大会連続で優勝していて、今はとても自信に満ちている。大切なポイントの時には彼の方が良いプレーをしていたし、最後のゲームは良いサーブを打っても全くリターンをミスしなかった。そして、ストローク戦でチャンスを掴んでいた。それが今日の勝敗を分けた鍵だった。」と、敗因を語っていた。
今回が4度目の出場となったフェレールは次にR・フェデラーと対戦する。「これまで12回対戦して1度も勝利したことがない相手。全力でぶつかって行きたい。試合を通して常に攻撃的なプレーを続けなければならない。」と、フェデラーとの対戦に気を引き締めていた。
そしてデル=ポトロは2009年以来3回目の出場で、次の試合でJ・ティプサレビッチ(セルビア)と対戦する。「この会場へ再び帰ってこれたことはとても嬉しい。次の試合は今日より良いプレーができるように努めなければならない。彼は危険な選手だからとても難しい試合になるだろう。フットワークも良いし、安定したストロークを持っているからね。」と、ティプサレビッチ戦についてコメントしていた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【シングルス】
≪グループB≫
R・フェデラー (2) ○-× J・ティプサレビッチ (8), 6-3, 6-1
D・フェレール (4) ○-× J・M・デル=ポトロ (6), 6-3, 3-6, 6-4
【ダブルス】
≪グループA≫
L・パエス(インド)/ R・シュティエパネック(チェコ共和国) (3) ○-× A・クレシ(パキスタン)/ JJ・ロジェール(アンティル) (7), 6-4, 7-5
≪グループB≫
J・マーレー/ F・ニールセン(デンマーク) (8) ○-× M・ブパティ(インド)/ R・ボパンナ(インド) (5), 6-4, 6-7 (1-7), 12-10
(翻訳/弓削忠則)
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.