HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は大会6日目の30日、女子シングルス3回戦8試合が行われ、第6シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が第25シードの鄭潔に6-7 (5-7), 6-2, 9-7の大接戦の末に勝利、4回戦に進出した。
前日とは違い屋根が開かれたセンターコートで行われたこの試合、第1セットはお互いにブレークがないままタイブレークに突入すると、堅実なプレーでセリーナのミスを誘った鄭潔がセットを先取する。
「セリーナ、リラックスして落ち着くのよ。と思っていました。」とセリーナ。「感覚も良かったですし、負ける気は全くしませんでした。」
第2セットでは終盤で13ポイントを連取するなど、2-2から4ゲームを連取したセリーナが試合を振り出しに戻す。第3セット第4ゲームでは0-40のピンチを切り抜けたセリーナは、鄭潔に一度もブレークを許さなかった。
今大会の女子シングルスでは最多記録となる23本のサービスエースを決めたセリーナは、試合を通して直面した6本のブレークピンチ全てを切り抜けると、デュースまでもつれた第3セット第16ゲームを最後はボレーで決めると、大きくジャンプして喜びを表現した。
「ただ試合を勝ち抜きたいだけでした。負けたくありませんでした。」
「彼女はビッグサーブを打ってくるので、タフな試合でした。グラスコートで彼女と対戦するのは、とても難しいことです。」と語った鄭潔は、試合を通して1本しかサービスエースを決めてはいないものの、犯した凡ミスの数はわずかに17本と堅実なプレーでセリーナに対抗した。
ファイナルセット第15ゲームでブレークに成功したセリーナは、その瞬間、体を反りながら大きな雄叫びを上げ、勝利への意欲の大きさを表していた。
キャリア通算でグランドスラム13勝、そのうち今大会では4勝を挙げているセリーナは、4回戦でY・シュウェドワ(カザフスタン)と対戦する。今季の全仏女王で第10シードのS・エラーニ(イタリア)と対戦したシュウェドワは、第1セットでは24ポイントを連取する「ゴールデンセット」を達成するなど6-0, 6-4のストレートで快勝している。
国際テニス連盟によれば、オープン化以降の女子テニスでは初となる「ゴールデンセット」を達成したシュウェドワについてセリーナは「1ポイントは獲得できればと思います。それが最初の目標で、そこから全ては始まります。」と、ジョークを交えながら意気込みを語った。
上位陣は順当に勝ち進んでおり、ディフェンディング・チャンピオンで第4シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)はV・レプシェンコ(アメリカ)に6-1, 6-0で、第2シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)はJ・セペロバに6-3, 6-3で勝利している。
4回戦で、クヴィトバはK・ザコパロバ(チェコ共和国)を6-0, 6-4で下した第24シードのF・スキアボーネ(イタリア)と、アザレンカは第22シードのJ・ジョルジュを3-6, 6-3, 6-4で下した第14シードのA・イバノビッチ(セルビア)と対戦する。
残る試合では、第21シードのR・ビンチ(イタリア)がM・ルチッチに7-6 (7-4), 7-6 (7-3)に勝利したほか、T・パスゼック(オーストリア)がY・ウィックマイヤー(ベルギー)に2-6, 7-6 (7-4), 7-5で勝利、それぞれ4回戦進出を決めている。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.