女子テニスツアーのストラスブール国際（フランス/ストラスブール、賞金総額２２万ドル、クレー）は月曜日にシングルス１回戦８試合を行い、第４シードのＮ・ペトロワ（ロシア）がＲ・マリーノ（カナダ）を7-6 (7-4), 6-3のストレートで下すなど、この日登場したシード勢全員が順当に勝利を飾り２回戦進出を決めた。
ペトロワは第１セットでは５本ものダブルフォルトを犯すなどリズムに乗れず、４－５から迎えた第１０ゲームではマリーノにセットポイントを握られる。しかしそれピンチを切り抜けタイブレークへ持ち込み、接戦の末に第１セットを先取すると、流れは徐々にペトロワへ。
第２セットでは４本のサービスエースを記録し、１度もダブルフォルトを犯さずサーブの調子を取り戻したペトロワは、１度もブレークポイントをマリーノに与えず、逆にマリーノから１度ブレークを奪うと１時間２３分で試合に終止符を打った。これが今季ヨーロッパでのクレー大会での初勝利となったペトロワは、２回戦でＡ・コルネ（フランス）とＳ・ミルザ（インド）の勝者と対戦する。
今大会これまで、２００５年、２００７年、２００８年と３度の優勝を誇る第７シードのＡ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）も、Ｍ・ウダン（アメリカ）を6-3, 6-1とわずか７５分の快勝で退け初戦突破を決めた。
昨年の今大会でもベスト４入りしているメディーナ=ガリゲスは、ウダンから６度ものブレークを奪い終始試合を支配し、相性の良さを見せ付けた。これで今大会の成績を２２勝４敗としたメディーナ=ガリゲスは、自身１０回のツアー優勝中、９回をクレーで飾っており、２回戦でＡ・クドリャフツェワ（ロシア）を7-6 (7-3), 6-3のストレートで下したＢ・ヨバノフスキ（セルビア）とベスト８入りを懸けて顔を合わせる。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｍ・キリレンコ（ロシア） (5) ○-× Ｋ・バロア（ドイツ）, 6-2, 6-3
Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア） (6) ○-× Ｊ・ラーソン（スウェーデン）, 6-3, 6-4
Ｌ・ポウス・ティオ（スペイン） ○-× Ａ・クルベール（ドイツ）, 6-4, 6-2
Ｍ・ヨハンソン（フランス） ○-× Ａ・アマンムラドワ（ウズベキスタン）, 6-1, 6-1
Ｊ・ドキッチ（オーストラリア） ○-× Ｓ・ハレプ（ルーマニア）, 6-2, 6-1
今大会は日本からクルム伊達公子（日本）が本戦に出場しており、火曜日に予定されている１回戦で、第１シードのＭ・バルトリ（フランス）と対戦する。上位シード勢は、第１シードのバルトリ以下、第２シードはＡ・ペトコビッチ（ドイツ）、第３シードはＡ・イバノビッチ（セルビア）、第４シードにペトロワと続く。
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2011年5月17日10時29分）
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