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フェデラーが快勝で2回戦へ◇全豪オープン

テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会初日の17日、男子シングルスのボトムハーフ1回戦が行なわれ、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのR・フェデラー(スイス)が、L・ラコ(スロバキア)に6-1, 6-1, 6-3のストレートで快勝、順当に2回戦に駒を進めた。

もし今大会でフェデラーが優勝すると、史上2人目となる全豪オープン5勝目となる。ちなみに歴代最多はロイ・エマーソンの6勝。

昨年の今大会でフェデラーが通算16勝目となるグランドスラムタイトルを手に入れてから、そのライバルであるR・ナダル(スペイン)は全仏オープン、ウィンブルドン、そしてUSオープンを制し、1969年のR・レーバー(オーストラリア)以来となるグランドスラム4連勝に王手をかけた。

現在、世界ランク2位であるフェデラーは、王座奪還へ向けて明確な意思を示している。「1位も2位もとても良いことだよ。1位の方が2位より良いけど、まだセンターコートで試合をさせてもらえるから、全く文句はないよ。それに、今は本当に良いプレーが出来ているから満足しているよ。」とコメントしている。

この日の試合でフェデラーは、角度のついたフォアハンドで23歳のラコをコート一杯に走らせて翻弄、一切の抵抗を許さなかった。

正確にライン際を攻めてくるラコは、チャレンジ・システムでこれに抵抗を試みたが、第2セット第4ゲームで2本のウィナー性の打球の判定をアウトに覆しアウトに出来たものの、それが精一杯だった。

試合の感想を求められたフェデラーは「試合開始からアグレッシブにプレーしたら、どうなるかを見たかったんだ。プレッシャーをかけ続けることだできたし、彼を下がらせることができた。早めにプレッシャーをかける戦術を選択して良かったよ。」と、自らのパフォーマンスに手応えを感じていた。

この他のシード勢も順当に初戦突破を決めている。

ナイトセッションに登場した第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は、M・グラノジェルス(スペイン)に6-1, 6-3, 6-1で勝利、快調な滑り出しを見せた。2008年の今大会チャンピオンであるジョコビッチは、誰にとってもタイトルについて語るのはプレッシャーだとしている。

「自分自身と自分の試合、そして対戦相手のことだけを考えるようにしているんだ。他の誰かではなくてね。もちろん、ラファとロジャーは賞賛されるべきだよ。彼ら2人は最大の優勝候補に相応しいね。世界最高の2人だよ。」と述べた上で「だけど、今日のパフォーマンスはより自信になったし、誰にでも勝てると思う十分な理由になったよ。」と自信を深めた様子。

第8シードのA・ロディック(アメリカ)J・ハジェク(チェコ共和国)に6-1, 6-2, 6-2で勝利、この試合でロディックが放ったサービスエースの数は17本に及んだ。

第12シードのG・モンフィス(フランス)と第16シードのM・フィッシュ(アメリカ)は、ともに2セットダウンからの逆転勝利を収めている。

モンフィスはT・デ=バッカー(オランダ)に6-7 (5-7), 2-6, 7-5, 6-2, 6-1で、フィッシュはV・ハネスク(ルーマニア)に2-6, 4-6, 6-3, 7-5, 6-3で何とか初戦突破を果たした。

この他の試合の結果は以下の通り。

T・ベルディフ(チェコ共和国) (6) ○-× M・クルグノラ(イタリア), 6-4, 6-0, 6-2
F・ベルダスコ(スペイン) (9) ○-× R・シュトラー(ドイツ), 6-1, 6-3, 6-2
N・アルマグロ(スペイン) (14) ○-× S・ロバート(フランス), 6-4, 6-3, 6-7 (4-7), 7-5
I・リュビチッチ(クロアチア) (17) ○-× P・ルクザック(オーストラリア), 6-3, 6-3, 7-6 (7-2)
L・クボット(ポーランド) ○-× S・クエリー(アメリカ) (18), 5-7, 6-2, 3-6, 6-1, 8-6
S・ワウリンカ(スイス) (19) ○-× T・ガバシュビリ(ロシア), 7-6 (7-3), 6-4, 6-4
F・マイヤー(ドイツ) ○-× N・ダビデンコ(ロシア) (23), 6-3, 4-6, 7-6 (7-4), 6-4
A・モンタネス(スペイン) (25) ○-× D・ブラウン(ジャマイカ), 6-4, 6-2, 3-6, 2-6, 7-5
J・モナコ(アルゼンチン) (26) ○-× S・グロイル(ドイツ), 7-6 (7-5), 7-6 (7-4), 6-2
R・ガスケ(フランス) (28) ○-× F・ダンチェビッチ(カナダ), 6-3, 6-4, 6-4
V・トロイキ(セルビア) (29) ○-× D・ツルスノフ(ロシア), 6-2, 3-6, 6-2, 6-0
A・マンナリノ(フランス) ○-× R・ハリソン(アメリカ), 6-4, 6-3, 6-4
錦織圭(日本) ○-× F・フォニュイーニ(イタリア), 6-1, 6-4, 6-7 (4-7), 6-4
J・ティプサレビッチ(セルビア) ○-× M・ズベレフ(ドイツ), 6-3, 6-1, 6-4
I・アンドレエフ(ロシア) ○-× F・ボランドリ(イタリア), 6-3, 7-6 (7-3), 6-3
B・パイユ(フランス) ○-× F・チポッラ(イタリア), 6-1, 7-5, 6-1
N・マウー(フランス) ○-× B・ダブル(アルゼンチン), 6-3, 6-4, 6-4
I・ドディグ(クロアチア) ○-× I・カルロビッチ(クロアチア), 6-4, 3-6, 6-7 (5-7), 6-4, 6-4
I・クニツィン(ロシア) ○-× M・プルジシーズニー(ポーランド), 6-7 (1-7), 6-4, 6-4, 7-6 (8-6)
R・ハース(オランダ) ○-× C・ベルロク(アルゼンチン), 6-4, 6-3, 7-6 (7-5)
G・ディミトロフ(ブルガリア) ○-× A・ゴルベフ(カザフスタン), 6-1, 6-4, 6-2
F・ジル(ポルトガル) ○-× P・クエバス(ウルグアイ), 6-4, 6-7 (7-9), 4-6, 6-3, 9-7
T・ロブレド(スペイン) ○-× S・デウバーマン(インド), 7-6 (7-4), 6-3, 6-4
S・スタコフスキ(ウクライナ) ○-× D・ブランズ(ドイツ), 6-2, 6-3, 6-4
X・マリス(ベルギー) ○-× P・アンジャー(スペイン), 6-1, 6-2, 7-6 (7-3)
G・シモン(フランス) ○-× ルー・イェンスン(台湾), 6-7 (3-7), 6-2, 6-4, 6-2

大会2日目はトップハーフのシングルスが予定されている。

(2011年1月18日11時37分)

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