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男子テニスツアーのアリアンツ・スイス・オープン（スイス/グシュタード、賞金総額４５万ユーロ、クレー）は日曜日に決勝を行い、予選勝者のＴ・ベルッチ（ブラジル）がＡ・ベック（ドイツ）を6-4, 7-6 (7-2)で下し、見事タイトルを獲得した。ベルッチは優勝賞金７万１７００ユーロを獲得した。

ブラジル人選手の優勝はＡＴＰツアーではほぼ５年ぶりのことで、最後にツアーで優勝したブラジル勢は、２００４年９月のデルレイビーチの大会で優勝したＲ・メロ（ブラジル）だった。

２１歳で左利きのベルッチは今大会絶好調で、決勝までに第１シードのＳ・ワウリンカ（スイス）、第３シードのＩ・アンドレエフ（ロシア）を倒していた。

第２セットで雨による１時間の中断があった決勝戦は、サービスブレークがわずかに１度という、均衡した試合となった。世界ランク１１９位のベルッチは第１セットの第１ゲームでいきなり同５１位の２３歳ベックのサービスをブレークし、そのリードを生かして第１セットを６－４で奪う。

第２セットでは第７ゲームでブレークされるも何とか４－４としたベルッチが、今度は５－５からの第１１ゲームで２本のブレークポイントをつかむ。しかしベックがそのピンチを何とかしのぐと、試合はタイブレークへ。

タイブレークではベルッチが終始攻めの姿勢を貫き、第２セットも奪うと、１時間４１分の試合に終止符を打った。

ベルッチはツアー２度目の決勝進出でツアー初優勝を決めた。初めての決勝進出は今年の２月のブラジルの大会で、そのときは決勝でＴ・ロブレド（スペイン）に敗れていた。

ベルッチは今季５人目のツアー初優勝者となった。また今回の優勝で、３カ月ぶりに世界ランキングでトップ１００に戻ることが決まっている。