HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
(ポーランド、ワルシャワ)
J&Sカップ(賞金総額60万ドル、ティア2)は大会4日目の木曜日に第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)が敗れる大波乱が起きた。昨年優勝のクレイステルスは予選勝者のJ・バクレンコ(ウクライナ)に6-7(3-7), 3-6の敗れた。
2回戦からの登場のクレイステルスは、これが今季初のクレーコート戦だった。第1セットはクレイステルスが5-4とリードしていたが、バクレンコが第12ゲームでブレイクバックしてタイブレークへと持ち込み、その勢いでセットを先取した。これでリズムに乗ったバクレンコは、第2セットも優位に試合を運び、ストレートで勝利を手中に収めた。
連覇を逃したクレイステルスは、「昨年の同時期に比べて、プレーが悪かったとは思わないわ。まだクレーコートシーズンは始まったばかり。ひとつ言えるのは、ジュリア(バクレンコ)のサーブが物凄く良かったということね。試合を通して良いプレーをしていた。ラインぎりぎりに厳しいボールを入れてきたし、ミスも少なかったわ。」と、相手を褒め称えた。続けて、「今回のクレーコート戦の感想ですって?良い感じよ!これからどうするかは決めていないし、とりあえず婚約者と犬たちが待つ家に帰るわ。」とコメント。
今季限りでの引退を表明しているクレイステルスは、アメリカ人バスケットボール選手のブライアン・リンチ氏との挙式が7月に控えており、その準備などでテニスを最優先には考えていない。四大大会も全仏オープンとUSオープンは欠場すると発表しており、ウィンブルドンが最後のグランドスラムになる予定。
2004年3月のアカプルコ大会以来となるベスト8入りを果たしたバクレンコは、「自分より格上の選手と戦うのは、緊張しなくていいから好きよ。優勝候補でもないし、失う物もないしね。今日は簡単に勝てて驚いているわ。それに、彼女(クレイステルス)は、私が倒した中では最高の選手よ。」と喜びを語った。
23歳のバクレンコは現在ランキング61位で、過去2年連続で同大会で2回戦の壁を突破できずにおり、昨年も2回戦でクレイステルスに3-6, 2-6で敗れていた。これで今季の勝敗を6勝5敗としたバクレンコは準々決勝で、月曜日に第8シードのK・シュレボトニック(スロベニア)を下したA・ボンダレンコ(ウクライナ)と顔を合わせる。
一方、クレイステルスと同胞で、トップシードのJ・エナン(ベルギー)も2回戦に登場したが、こちらはA・グローネフェルド(ドイツ)を6-1, 6-2で一蹴し、順当にベスト8入りを決めた。「短期決戦で勝ててよかったけど、コートになれるためにももう少し長めのラリーをしたかったわ。」と語る2005年チャンピオンのエナンは、準決勝進出をかけてM・サンタンジェロ(イタリア)と対戦する。
V・ウィリアムズ(アメリカ)はこの日、第7シードのE・デメンティエワ(ロシア)を6-1, 7-6(7-4)で退け、今季4度目のツアー8強入りに成功した。1回戦のM・クライチェック(オランダ)との試合でも本調子が出なかったウィリアムズは、この日も5本のダブルフォルトを犯し、12回のブレイクポイントを握られる不安定なプレーだったが、何とかデメンティエワを振り切った。「次の試合では、今日のようなミスは許されないと思う。リターンも改善しないといけない。」と語るウィリアムズは、準々決勝で第3シードのS・クズネツォワ(ロシア)と対戦する。
また、第4シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)もE・ヴェスニナ(ロシア)を6-2, 7-5で破り、ベスト8進出を決めた。
今大会の優勝賞金は8万8千265ドル。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.