錦織圭「神様と契約できるなら」

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錦織圭
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テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間26日(現地25日)、男子シングルス予選1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク477位の錦織圭が予選第16シードのS・オフナー(オーストリア)を6-1, 2-6, 6-2のフルセットで破り現役最後の四大大会で白星発進を切り、予選2回戦進出を果たした。今季限りでの現役引退を決めて今大会に臨んでいる錦織は試合後の会見で心境を語った。

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3試合に勝利すると本戦入りすることができるこの予選。

36歳で今季限りでの現役引退を表明している元世界ランク4位の錦織が同大会に参戦するのは2021年以来5年ぶり。本戦には過去11度出場しており、2014年には準優勝を飾っている。予選への出場は今回が16年ぶり3度目となった。

現役最後の四大大会となる今大会の予選1回戦で錦織は30歳で世界ランク125位のオフナーと顔を合わせた。

この試合、錦織は2度のブレークに成功し第1セットを獲得するも、第2セットでは逆に2度のブレークを許し1セットオールに追いつかれる。

それでもファイナルセット、錦織は第1ゲームでブレークに成功し再び主導権を握ると、第7ゲームでもブレークを奪い熱戦を制した。

試合後の会見で錦織は予選1回戦を振り返った。

「自分が納得いくプレーをするというのは基本難しいと思っていましたし、今も難しいと思っています。やっぱり理想が自分の中で高すぎて4、5大会で戻していくのは自分の過去の例からしてもあまり考えられないので、そこは妥協しつつ、でも楽しんでやりたいなとは思っていますけど、やっぱり試合中だといろんな感情があります」

「プレッシャーがかかると打てなくなったり、まだまだ自信がないのでちょっと怖気づいたりというのが出てきている中で、それを楽しいと思えるかどうかはちょっと難しいです」

「やっぱりまだまだいろんな意味で戦っています。この戦っているというのが自分の中では財産になるのかなと思いますけど、何と言ってもやっぱり試合に勝つのが一番嬉しいので、今日もファイナルまで行きましたけど、悪い時間が少しずつ少なくなっているのかなと感じるので、その悪い時間がまだ出てくるのは悔しいですし早く治したいですけど、それが少しずつ減ってきているのは調子が上がっているのかなと思います」

「勝ちたいというのが引退を決めてもなおあるというのは、良いことかなとは思います」

引退を決めた中で戦う心境についても明かした。

「良い意味でお腹いっぱいなところはあるし、身体もダメージが出てきていたりするし、大会の会場に来て緊張したり、寿命が削れられているなみたいな、心が削られている感じはあるので、それはもうしなくていいのかという安堵感はあります」

「それと同時に調子が上がってきていたりもするし、なんかもっともっと上手くなれる、調子を上げていけるという気持ちが出てくると、もうちょっとやりたかったかなみたいな気持ちもあったりします。辞められる安堵感の方がちょっと強いかなと思います」

「(名残惜しさは)10パーくらいはあります。戻せる自信もあるっちゃあるんですけど、でもパッとは戻れない自信もあるので、これをまた半年、1年かけて戻る作業になる…」

「これはコーチと話していたんですけど、1年間怪我しない保証を神様と契約できるなら多分やると思います。もう1年。そういうよくわかんないことを話したんですけど、でもやっぱりその保証はないし、調子が上がってきたところでまた怪我してという別の戦いをしないといけないというところで、多分もう耐え切れないと思う気持ちの方が大きいです」

「やりたい気持ちはありますけど、どっちかというとできない理由の方が大きいです」

現役最後の四大大会となる今大会の目標は「1勝」だったといいう。

「(今大会の目標は)1勝でした。コーチ陣からは目標10勝って言われているんですけど僕はもう1勝で(笑)あとはもう出し切るだけですね」

試合には多くの観客が集まり錦織を後押ししたが、これについては「惜しくなる」と語った。

「(多くの観客に応援される中で試合をするのは)やっぱり惜しくなると思います」

「嫌ですけど、この緊張して勝負するという自分が人生かけてやってきたことがなくなる怖さも正直あります。この緊張でずっと人生戦ってきて、その勝負事がなくなるというのは人間としてどうなっていくんだろうという心配はあるんですけど、そこはやっぱりちょっと惜しいかもしれないです」

「大きなスタジアムでたくさんの観客の中でできるのはもうなくなってくると思うので、もう1回くらいやりたいですね」

勝利した錦織は予選2回戦でワイルドカードで出場している世界ランク670位のM・アントニウス(アメリカ)と対戦する。アントニウスは予選1回戦で同226位のH・サール(イギリス)を下しての勝ち上がり。

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