男子テニスの横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント 2025 supported by 三田興産(日本/横浜、ハード、ATPチャレンジャー)は23日、シングルス決勝が行われ、第8シードの内田海智は第2シードの坂本怜に6-4, 6-7 (4-7), 4-6の逆転で敗れ準優勝となった。決勝では惜しくも敗れた内田だが、試合後の会見では今大会を前向きに振り返った。
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31歳で世界ランク288位の内田が同大会に出場するのは3年ぶり6度目。最高成績は2022年のベスト8となっていた。
今大会は1回戦で世界ランク366位のチョン・ヒョン(韓国)、2回戦で予選勝者で同902位の田口涼太郎、準々決勝で第1シードの錦織圭、準決勝で同469位のI・マルコンデス(ブラジル)を下し決勝に駒を進めた。
19歳で世界ランク176位の坂本との日本勢対決となった決勝の第1セット、内田は6本のサービスエースを決めファーストサービス時に70パーセントの確率でポイントを獲得。相手に1度もブレークを与えずキープを続けると、リターンゲームでは第5ゲームでブレークを奪い先行する。
しかし第2セット、内田はリターンゲームで5度のブレークポイントを握るも全て坂本に凌がれ、最後はタイブレークを落とし1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、両者1度ずつブレークを奪い合う展開となったなか、内田は終盤の第9ゲームで2度目のブレークを許し、激闘の末に力尽きた。
内田は優勝を飾った2022年6月のオエイラス・オープン3(ポルトガル/オエイラス、クレー、ATPチャレンジャー)以来、約3年5ヵ月ぶりのチャレンジャー大会決勝の舞台でタイトル獲得狙ったが、惜しくも準優勝となった。
それでも内田は試合後の会見で前向きに今大会を振り返った。
「(オエイラス・オープン3で)優勝して以降、チャレンジャーで勝てる瞬間がなくて、自分のテニスが通用しないというか、勝ちにつながらない時間が長かったので、内心こうやって決勝にこれる瞬間が想像できない時間が本当に多かったです」
「ただやっぱり自分は信じていたので、うまくいかないにしろ、こういうふうに決勝に来るための準備というのはひたすらやっていました。今こうして結果が出てきてくれて、やっていて良かったなというところと、やっぱり準備は嘘をつかないなというところを感じられたので、今はすごくポジティブです」
また、ここまで努力を継続してきた原動力についても明かした。
「自分がダメかもって思うと、周りももうダメなんじゃないかと思ってくる人がほとんどだったと思うので、もう”怒り”ですね。周りにダメと思われている中で、このまま終わるわけにもいかないと」
「やっぱり結果を出せば、周りも手のひらを返して言ってくれます。うまくいかなくても、こうやって数ヵ月うまくいく瞬間があれば認めてくれる人もたくさんいるので、1大会でも1ヵ月でもいいから良い結果を残す。そういう気持ちで戦っていました」
「(周りの気持ちが離れてしまうのは)年齢も年齢なので、それは仕方ないことです。やっぱり若手がどんどん出てくる中で、みんな若手に期待しますし、どんどん期待されなくなっていきます。ただ、やっぱり期待されなくなってきたところでとんでもない結果を出せばドラマがあって、色々な人の希望になれると思うので、そういう気持ちを心の中に持ちながら取り組んでいました」
復活の狼煙を上げた内田は今後の目標について「グランドスラムで戦う」ことを挙げた。2023年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来となる四大大会の予選への出場、さらには自身初となる四大大会本戦出場を目指し、内田が来シーズンへ向かう。
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