デルポ「別れ告げる」最後の相手はジョコ

ゲッティイメージズ
フアン・マルティン・デル=ポトロ(画像は2023年)
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスで元世界ランク3位のJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)は25日に自身のインスタグラムで動画を公開。負傷からのツアー離脱や最後の試合、そして幾度にわたる手術を明かした。

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2009年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)王者であるデル=ポトロは、2019年6月に右ひざを負傷しツアーを離脱。33歳となった2022年2月にはアルゼンチン・オープン(アルゼンチン/ブエノスアイレス、レッドクレー、 ATP250)にワイルドカードで出場し、1回戦でF・デルボニス(アルゼンチン)にストレート負けを喫した。その後は公式戦からは離れ、エキシビションマッチなどに度々出場している。

そのデル=ポトロも36歳に。25日にはインスタグラムに動画を掲載し、自身のインタビューを載せた。インタビューでは、2022年以降も復帰したい気持ちがあったこと、しかしその後も手術を受け、体が思うように動かなくなったことなどこれまで語られることのなかった約2年間を明かした。

「デルボニスと最後の試合をしたとき、みんなはそのことを知らなかったし、僕も誰にも言わなかった。翌日、スイス行きの飛行機に乗り、また膝の手術を受けたんだ。それが5度目の手術だった。それ以来、手術のことを公表することはなかったよ。フェデリコ(デルボニス)との試合前の記者会見で、おそらくこれが最後の試合になるだろうと言ったとき、僕は安らぎを得た。『デルポ、次はいつプレーするんだ』とか『また大会で会えるのか』とか。もう足の痛みに耐えられなかったんだ。スイスに行き、バーゼル近郊の村に2ヵ月ほど閉じこもった。手術もしたし、リハビリもしたけど、うまくいかなかった。2ヵ月半後『もうひとつ小さな病気が残っているから、もう1度手術する』と言われた。6回目の手術だ!その後、アメリカに行ってリハビリを続け、手術の合間には治療も試した。足と腰、背中に100本以上の注射をしたはずだ。いろんな医者に分析され、神経を焼かれ、腱を固定され。毎日毎日、苦しみが続くんだ。フェデリコとの最後の日から今日まで僕はそうしてきた。この試合は『さよなら、テニス』と言うためのものだったんだ。僕の体がもう、プレーすることを許さないのだから」

「最初の手術を受けたとき、医師から『3ヵ月後にはまたプレーできるようになる』と言われた。これは2019年6月のことだった。ストックホルム、バーゼル、パリの大会に申し込んだのは、医師から『あなたはプレーに間に合うから申し込んでください』と言われたからだ。それから最初の手術から今日まで、痛みなく階段を上ることはできていない。毎日行くタンディル(アルゼンチンの都市)までの4時間の旅では、途中で立ち止まって足を伸ばさなければならない。寝るときも痛くて、横を向くとピリピリして目が覚める。終わりのない悪夢のようだ。毎日、僕は解決策や医者、代替案を探し続けている。それでも見つからない。すべては最初の手術から始まった。本当は、そのことを考えるたびに嫌な感情がこみ上げてくる。でも、自分のありのままの姿を伝えることは、自分にとっていいことだし、僕はいつも一般の人たちとつながってきたし、このメッセージが他の人たちを勇気づけたり、助けたりできるかもしれない。僕の日常を伝える方法は、僕が望む方法ではない。実際、僕はとてもアクティブで、テニスだけでなく、スポーツをよくするのが好きだった。突然、僕が仲間を連れてサッカーに誘ったり、パデルをしに行って動画を撮ったりする。僕にとって、いまの状態はひどいことだ。スポーツの観点から見れば、僕がいつも好きだったテニスをするという幻想を奪われてしまったのだから」

「痛みのひとつは、アスリートにとって最も複雑なことであるけがなど、道中に現れる石ころだけど、もうひとつは精神的な痛みなんだ。そういう石に立ち向かったとき、正直、僕はとても力強く、強いと感じたし、いつも勝ってきた。僕は強かったけれど、1日の終わりには、自分がそんなに強いのかどうかわからないことに気づくんだ。膝のことは、自分に負けた気がしている」

デル=ポトロは12月1日、ブエノスアイレスでN・ジョコビッチ(セルビア)とエキシビションマッチを行うことを発表。自身はこの一戦をキャリアを締めくくるイベントだと語った。

「痛みなく生きたいから、いつか終わるといいな、と思っている。ダイエットを再開し、体重を落としてトレーニングも始めた。できるだけ健康な体になりたい。でも、今回はイベントで、別れを告げるショーなんだ。もう後戻りはできない。最後の仕上げはジョコビッチだ。彼はとても寛大で、来ることを受け入れてくれた。僕としては、個人的な瞬間を超えて、彼と人々にたくさんの愛を注いでほしい。ジョコビッチには、アルゼンチンやアルゼンチンのファンとの最高の思い出を作ってほしい。せめて1時間でも、2時間でも、3時間でも、少しでも足に安らぎがあって、最後にテニスコートの中で何かを楽しむことができたら、それはとても素敵なことだと思う。そして、ノヴァーク(ジョコビッチ)と一緒に、たくさんの愛と愛情に包まれた素敵なひとときを過ごし、あの夜のいい思い出を彼らに返すことができれば最高だね」


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