男子テニスのHPPオープン(フィンランド/ヘルシンキ、室内ハード、ATPチャレンジャー)は10日、シングルス決勝が行われ、世界ランク132位の錦織圭が第5シードのL・ナルディ(イタリア)を3-6, 6-4, 6-1の逆転で破り、公式戦で約1年5ヵ月ぶりの優勝を飾った。
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34歳で元世界ランク4位の錦織は前週のスロバキア・オープン 2024(スロバキア/ブラチスラバ、室内ハード、ATPチャレンジャー)で4強入り。
好調を維持して迎えた今大会では、1回戦で予選勝者で世界ランク384位のN・アルバレス バロナ(スペイン)、2回戦で第7シードのJ・キム(スイス)、準々決勝で第4シードのJ・ファーンリー(イギリス)、準決勝で予選勝者で同332位のM・レーベルク(ドイツ)を下し決勝に駒を進めた。
21歳で世界ランク102位のナルディとの顔合わせとなった決勝戦の第1セット、錦織は第2ゲームでリターンエースを決められ先にブレークを許すも、第3ゲームで鋭いバックハンドのリターンから相手のミスを誘いすぐさまブレークバックを果たす。
しかし、直後の第4ゲームで再びブレークポイントを握られると、最後はバックハンドをアウトし2度目のブレークを奪われる。その後、錦織はブレークバックを果たせず先行される。
続く第2セット、第3ゲームでブレークポイントを握られた錦織はフォアハンドをミスしこのセットも先にブレークを許す苦しい展開に。それでも直後の第4ゲームでストローク戦を制しブレークバックに成功すると、徐々に流れは錦織に傾く。
そして終盤の第10ゲームで錦織はセットポイントとなるブレークポイントを握ると、最後はラリー戦を制し2度目のブレークを果たして1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、勢いに乗った錦織は第2ゲームと第4ゲームでブレークを奪い5ゲーム連取に成功。錦織はこのリードを守り、フルセットの激闘を逆転で制して優勝を決めた。
錦織が公式戦で優勝を飾るのは昨年6月のカリビアン・オープン(プエルトリコ/パルマス・デル・マル、ハード、ATPチャレンジャー)以来、約1年5ヵ月ぶり。チャレンジャー大会でのタイトル獲得はキャリアで8度目となった。
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