全仏OP 握手拒否でブーイング

ゲッティイメージズ
初戦で敗れたコスチュク
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は28日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク39位のM・コスチュク(ウクライナ)は第2シードのA・サバレンカに3-6, 2-6のストレートで敗れ初戦敗退。試合後に握手する素振りを見せなかったコスチュクに対し、会場からブーイングが起こった。このことについてコスチュクは試合後の会見で「10年後、戦争が終わったときに彼らがどう感じるか知りたい」と思いを語った。

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ベラルーシ国籍のサバレンカとウクライナ国籍のコスチュクによるセンターコート「フィリップ・シャトリエ」のオープニングマッチとして行われたこの試合は、試合前に通常行われる写真撮影をすることなく、張り詰めた空気の中でスタート。

試合は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)も制し、世界ランクも2位と優勝候補の一角であるサバレンカがストレートで勝利した。試合後も握手は交わされることなく両者ベンチに戻った。

握手をする意志を見せなかった20歳のコスチュクに対しては会場からブーイングが。試合後の会見でそのことについて意見を求められたコスチュクは自身の見解を述べている。

「10年後、戦争が終わったときに彼らがどう感じるか知りたい。(あの行為が)素晴らしいとは感じないはず。わからないけどね。もう1度言うけど、10年後、戦争が終わったときの人々の反応を見たいわ。自分たちがしたことを、本当に素敵なことだと思わないと思う。私はそもそも『(握手を)やらない』と言っていたのに、なぜ急に気が変わると思われるのかわからないわ」

「私はサバレンカや他の選手が嫌いだと、公にも誰にも言ったことはない。私はただ、この状況における彼女の立場から、彼女を尊敬できないだけなの」

利したサバレンカは2回戦で予選から出場している世界ランク214位のⅠ・シマノビッチと対戦する。シマノビッチは1回戦で同97位のP・ウダディ(ハンガリー)を逆転で下しての勝ち上がり。

同日には第28シードのE・メルテンス(ベルギー)、世界ランク49位のL・フェルナンデス(カナダ)らが初戦突破したものの、第8シードのM・サッカリ(ギリシャ)は敗れ姿を消している。

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