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SPECIAL COLUMNS

Vol.7 メンタル・ステージの高め方・その考え方 下巻

最後に、特別編。第1シードと第2シードの決勝戦の入り方について紹介する。
第1シードと第2シードは、その立場上、他のシード同士の戦いとは一線を画す。だからこそ、の姿勢や心構えがあるわけだ。ここでそれを紹介して、この特集を締めくくろう。

決勝進出で初めて、第1シードと第2シードのプライドが満たされる

シード選手は、最低でもベスト8、できればベスト4くらいに進出して初めて、そのシードを守ったことになる、と前述した。しかしそれは、じつは第1シードと第2シードを除外した例だ。彼らの場合は、その順番の数字上、それではシードを守ったことにはならない。決勝に進出して初めて、その義務から解放される。逆にいえば、それが彼らのプライドでもある。
そんな2人が決勝で対戦するとき、どのような精神状態なのだろうか。

まずいえるのは、相撲の表現を借りれば、すべてが「がっぷり四つ」になる、ということ。この対戦に限っては、「有利・不利」、あるいは「心理的に上位に立てる・立てない」という関係は成立しない。その時点で、名実ともに1番と2番のプレイヤー同士なので、両者にとって対等な精神状態で戦えるのがこの一戦。おそらく、2人にとってはそれは唯一の試合だろう。

結局は、フィジカル的な力の差が勝負を分けるのがアスリートの宿命

実力・勢い・精神的な充実度。これらが拮抗しているだけに、勝敗の行方は、スタートで決まるケースが多い。いいスタートを切ったほうが、そのまま優勝になだれ込むわけだ。
もちろん、スタートがすべてではない。運や相性、体調面など、勝敗を決する要素は複数ある。この中でスタートを大きく左右する要素をあえて述べるとすれば、それは「体調」かもしれない。
おそらく第1シード、第2シードといえども、試合が連続していれば、コンディション万全ではないはず。どこかしら傷めていたり、抱えていた古傷が再発していることも考えられる。その中でどこまでスタミナや筋持久力を維持できるか。その差が勝負を分けることが圧倒的に多い。結局アスリートにとって、最終的にはそれがもっとも大きな課題である。

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(テニスジャーナル 2003年11月号)
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